我が家のNAS(ネットワークドライブ)の1台が壊れてしまった。
正確には以前からあやしい部分があったのだけれど、トラブったHDDを交換したり、パスワードが勝手に書き換わった際にはファームを強制更新したりして何とかもたせてきたが、今回はさすがにあきらめた。
と言うのも、起動すると、まもなく勝手にシャットダウンしてしまうのだ。原因ははっきりしないが、ハード的な問題で、バッファローのNASではよくあるトラブルのようだ。
そこで、今度はNAS専業メーカーのケースを買い、壊れたNASのHDDをそちらにつけ直すことにした。
今回注文したのは、Qnapという台湾メーカー製のTS-228という2ドライブ使用のケース。
https://www.qnap.com/ja-jp/product/model.php?II=217
定評のある信頼性の高いメーカーらしく、サポートソフトウエアも充実している。
安価だが今ひとつ信頼の置けないバッファローとはちょっと違うようだ。
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HDDの移植に当たっては、データをバックアップする必要がある。しかし、肝心のNASがまともに動かないので、データを取り出せない。
だが、バッファローのNASはLinuxのソフトRaidで構成されているので、自分のPCをLinuxで立ち上げて、データを吸い出せばよい。
以前はKnoppixと言う、DVDやUSBで立ち上げられるLinuxを使っていたが、今回はソフトRaidなので、それに対応したツールが必要だ。
UbuntuにRaidに対応したディスクユーティティが入っているらしい。
http://d.hatena.ne.jp/matoken/20110527/1306526979
Ubuntuの16.04というのをダウンロードしてみたが、これには肝心のツールが入っていなかった。ググると、12.04までしかそのツールはないらしい。そこでダウンロードし直してDVDに焼き、試してみた。
たしかにディスク・ユーティティが含まれているのは分かったが、今度はエラーが出てRaidのドライブにアクセスできない。またググると、必要なコンポーネントをインストールすればよいと分かった。
http://tech.at-iroha.jp/?p=175
mdadm というのがそれなのだが、Ubuntuなんか普段使わないのでインストールの仕方もよく分からない。試行錯誤して、Ubuntuソフトウエアセンターというツールで検索をし、該当を見つけたらインストールボタンを押せばよいのだと分かった。
これでUSBにつないだRaid1のドライブが見えるようになり、無事マウントできた。本来はHDD2つでRaid1を構成しているものだが、一つだけでも【デグレードモード】でアクセスできる。
ここまではDVDでUbuntuを立ち上げて使っていたがあまりに遅いし、追加のインストールが必要でもあり、どうせならとWindows10を入れているマシンにインストールしデュアルブートできるようにしてしまった。Win10のマシンはそうそう使うわけでもないし、Ubuntuが入っていれば、UNIXに慣れる機会にもなるだろう。
さすがにSSDにインストールしたので非常にさくさく動く。メーカーのサポートがあるわけではないが、ThinkPad T60の機能の基本的なところは問題なく動作するようだ。
UbuntuのGUIにはなかなか慣れないが、使っていればいずれ慣れるだろう。
本当は、16.04あたりの方がGUIがWindowsに近くて扱いやすいらしいのだが。
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現在、3時間ちょっとかけてRaid HDDからデータを吸い出している。2Tbytesのドライブだが、300Gbytes程度しか使っていなかったので助かった。これが大きかったら、待避の場所がない。
全部終わったら、2つのドライブのSMARTでチェックしておこう。Crystal Disk infoというツールを使えばチェックできる。
以前NASに入っていたドライブの片方は、SMARTが【注意】の状態だった。NASはそのためにエラーを出したのだろう。
Posted at 2016/08/23 01:46:59 | |
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