なんだかなあ。
数学者に意見を求めれば、掛け算に順序はないというのに決まっている。
掛け算に順序を「強制」することが教育的にも正しいはずもない。
ただし、掛け算の習い始めは、立式するときに順番を仮定しないとなかなか立式自体が難しい。
複雑な式になるほど、式の中で順番のルールを作っておいた方が『人間にとって』扱いやすくなるというアドバイスも意味がある。
これ以上、なにを言うことがあるのだろう。数学的真理と人間の成長や認識力の兼ね合いの問題だ。
数学原理主義で、言葉すらおぼつかない年少者への指導法を否定するようなことは辞めるべきだし、無意味に順番を強制することを「ルールに従わせることに意味がある」と正当化するとか、「世の中にはバカに合わせなければならないこともある」とか独善的な価値観の開陳などは別の価値観に基づく話で、別の話は別のものとして扱うべき。日本の教育独特の価値観の話も別に論じるべき。
ばかげた論議を延々やっていて、いい加減にしろと言いたい。特に全部を一緒くたにして否定する数学原理主義者たち。
自分たちだって、数学的には無意味でも掛け算を全く順番をもたせずに扱っているわけではないだろうに。そらんじている公式を書いて見ろよ。
追記:
筆算について、森氏は指示もなく9.0を減点するのはおかしいと言ったようだけど、授業ではそういう指示をしているから減点したはずで、そのあたりの認識はどうなっているのだろう。
何にしろ、数学的に等価であっても社会的にはそうは扱われない現実を無視して数学原理主義を振り回すのはどうなの? 彼らは社会の方がおかしいと言ってのけるのだろうか? 有効数字など数学的には無意味だというのだろうか。
Posted at 2016/12/26 08:12:37 | |
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