ヤフオクで今となっては稀少かも知れない、ハルタのメンズ キルトタッセルローファーを見つけたので落札した。現在、ハルタはメンズのキルトタッセルをつくっていない。
安いけれど、お金を払うだけの価値があるかどうかは個人の持ち物の靴の場合手にしてみるまで分からない。写真で見る限りきれいに見えるが。
今と違う、いかにも古そうなロゴ。いつ頃のものだろう。ハルタは大正6年設立とか。
届いたものを見てみたが、ぱっと見にはきれいに見える。サイズもちょうどかな。もちろん本革のアッパー・ただし、靴底は合成底、中敷きは人工皮革だった。本革靴としては学生向けの最低ラインか。靴底はのっぺりして革っぽく見せているのが今のハルタと違う。
保管にシューズキーパーなど使っていなかったようで、しっかりとしわが刻まれてしまっている。しわ部分の革が少し傷んでいる。
そして少したばこ臭い。
そこで、メンテナンス。
しわを伸ばすべくシューストレッチャーを入れてクリーム等でメンテした。しわ部分以外は古さの割りに革は比較的状態がよく、保管に気を使っていればなあ、とか思ってしまう。
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並べるとレディースとはデザイン上バランスが違えてあることがよく分かる。左がメンズ25.0EE、右がレディース25.5EE。
レディースはアウトソールの張り出しを小ぶりにし、キルトをコンパクトにしてさらにパンプスのように足入れ部を大きめにとっている。
写真で見る限り、合皮のモデルではさらにキルトを前に出して甲を小さくしているようで、生徒の靴を見てもやや甲が狭くなっている。
(ハルタの本革のモデルでは甲が大きめなので不満を持つ女性もいるようだ)。
サイズはレディースの方が0.5cm大きいはずなのに、外形ではメンズの方が大きくなっている。
日本の靴サイズは男女とも足の実寸に合わせているらしいので、男女の足の大きさや形、男性は足を大きく、女性は足を小さく見せるデザイン上の要請からの違いと言うことになる。
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古くて、もしかすると今となっては貴重かも知れないが、靴は履いてこそナンボなので、積極的に履くことにしよう。合成底なので雨でも大丈夫。
追記:
ハルタに問い合わせたところ、「役員に確認したところ、35-40年前の製品で、こんな古い製品が現存していることに感銘をうけていた」とのこと。
Posted at 2017/06/04 06:38:16 | |
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