トルコンの傷について。
エンジンは時計回りなので、この写真では矢印が回転方向になるはずだ。右上がエンジン側、左下がミッション側。
ピカピカでかなり新しい。黒くなっているように見えるところも実際は金属光沢がある。大きく見えるが実際は1cmちょっと。
トルコンが回転した時に深い傷をつけているとも考えられる。
筋が2つ。こじったように見える傷があり、その少しエンジン側には別な何かでついたような傷が見える。
カバーがかかっている状態ではまず考えられない。
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考えられる一つのシナリオ。
エンジン側サービスホールからドライビングプレートとトルコンの結合ボルトを外し、下回りのエンジン・ミッション結合ナットを外す。
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前後カバー結合ボルトを外さずエンジンを前に引っ張る。
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車は下におろしているので下回りの様子は見ないまま作業進行。
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カバーはエンジン側に引っ張られ、ミッション側カバーがトルコンに引っかかり、エンジン側カバーが取り付け部を残して引きちぎられる。
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エンジン本体のガスケットやシール類の交換等へ
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エンジン本体整備を終え、エンジン結合作業へ向けて作業開始。
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カバーに気付く。
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カバーが取り付けの邪魔になるため、出てきたカバーを戻そうとして戻せず、壊れてもいるので撤去作業。
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納期に間に合わなくなるので撤去状態のまま結合。
もしかするとこんなところかも知れない。
押し込もうとしたときにトルコンとメンバーの間に引っかかってうまく入れられず、戻そうはずそうとすったもんだしてあの傷がついたのかも知れない。
追記:
最初に持っていったとき、メカニックやフロントマンが
「蓋はなくても問題ない。蓋がない車もある。これだけクリアランスが狭いから何かが入ることもない」
と言った。
残念ながら、設計段階で必要としてついている、駆動系のカバーが必要ないなどと言うことはない。
クレーム処理を逃れるための不合理な内容による説得に過ぎない。
部品代半額負担でおれたが、仕入れ値を考えるとディーラーの負担は少ないので簡単に乗ったのだろう。エンジンなりミッション脱着となると再使用不可部品があるので負担なしでは済まないわけで、少しでも負担を減らしたいところだろう。
ルーフとトランクリッドの塗装クレーム処理で本社は大赤字になったはずだが、今回は既にベルトテンショナーのナット締め忘れの件でベルト2本とナット1つを負担している。カバー部品代の一部とATFホースを負担となれば負担はおおきくなってくる。
Posted at 2017/10/22 11:02:30 | |
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