前の投稿で安楽死に触れてしまったけれど、安楽死とは「安楽に死ねる」ものではないとは、次のような記事を見てもよく分かる。
これを知れば日本で「安楽死」を望む人はいなくなる
https://ironna.jp/article/8622?p=1
安楽死とは自殺幇助であり、はじめてしまえば本人が途中で思いとどまってもひどい障害に苦しみかねない。今ある方法はすぐに楽に死ねるものでもない。
なお、医療の中で行われている「持続的深い鎮静」は、痛みを感じる意識を鎮めるもので、意識が回復しないから死に近いが、体は当分生き続ける。
記事は医療との関連、病気の苦しみからの解放という観点で安楽死をとらえている。
しかし、実際に自殺を望む場面は病気による苦痛だけではない。
これからの日本社会では、高齢者を中心に生活費が得られず、飢餓に陥るケース、病気になっても医療が受けられずに苦しむケース、当然苦痛の強い病気でも緩和ケアも受けられないケースが急増してくることを予想する。
お金さえあればもっとクオリティの高い老後を送れるのに、それが得られず支援もないために、早い死を望む人が急増しそうだ。そうした状況によってうつ病を発症し、自殺する人も増えるだろう。
団塊の世代までは年金受給額が高く貯蓄もあるため何とか逃げ切り、そのあとの世代は年金には全く頼れそうにない上に貯蓄率も低い。今ですら生活保護は捕捉率が低い上にどんどん切り詰められている。おそらく将来的にはこの制度自体が縮小されるのではないか。
韓国は通貨危機以降貧困によって高齢者の自殺率が特に高い国だが、いずれ元々全世代の自殺率が高い日本も高齢者の自殺率はさらに高くなると考えている。
一方、数が少ない若年層は、低賃金でありながら、高税率、高社会保険料を負担させられ、将来の補償は期待できそうにない。
今のままでは日本に未来はない。
だからと言って、1100兆円の負債を積み上げた日本が少子高齢化社会でこの負債を減らせるはずもなく、大ナタを振るって税金を食いものにする構造を断ち切ってそれでも難しそうに思える。
付加価値を生み出す頭脳の育成を政策的、社会的に阻害してきた日本には、もう神風のごときラッキーが舞い込むぐらいしか逆転の目はない。
保守層が特需再来を期待する朝鮮有事は起こりそうになく、万が一米軍が参戦するような戦争がアジアで起これば、日本も集団的自衛権を理由に参戦することになる。
特需どころか疲弊しか考えられない。
日本がもつ数多の原発を攻撃対象にされれば、日本は崩壊する。もっとも低コストにお手上げに出来る手段であるから、当然狙われるだろう。
日本に大天才が現れ何もかも一変させるような事が起こるか、莫大な地下資源でも見つからない限り、ちょっと難しそうだ。
Posted at 2019/06/01 22:55:38 | |
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