2019年06月15日
教員は、専任なら世間では所得の高い部類と言える。今どきのサラリーマンの平均収入を大きく上回る。
一方、同じ職場で同じく生徒に授業を行う講師は100~300万円と底辺と言えるような収入であることが多い。
所得格差は同じ年齢、ヒラのポジションとの比較で3~5倍ぐらいあるのが普通だ。専任はポジションはヒラでも年功序列で年齢に応じて収入が増えるが、講師は底辺給与のまま固定と言うことも珍しくない。
これが食事には露骨に現れる。
専任は昼食に外部の飲食店から配達をたのむこともよくあるが、800円から1000円を超えるようなこともある。外に出てもそれなりにコストをかけている。
一方の講師は、菓子パン・調理パン1~2個やサンドイッチ一つ、おにぎり、カップ麺等が多く、女性は自作弁当も多い。コストにして100~400円程度。配達を頼むなどまずあり得ない。
もちろん専任といえどもカップ麺一つとかと言うこともあるが、むしろ生徒対応や業務の関係で食事に時間がかけられないため、という事情の方が大きい。
ここでのポイントは、食事かけられるお金がまるで違うと言うことだ。
5倍の収入格差があれば、かけられる食費も大違いだ。だが、食費を削りたくても簡単に1/5には削れない。低コストの食事は炭水化物に偏りやすく、健康を害しやすい。
収入格差はそのまま健康につながる。ほとんどの場合講師は雇用保険に入れてもらえないので、ひとたび体を壊せば即収入を絶たれかねない。健康でもいつ雇い止めになるか分からない。まさに使い捨ての底辺労働者だ。
子供たちを健全に育てるはずの教育の場が、こんな不健全な世界であることをしらしむべきだろう。
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そもそも教員は昼休みに文字通り休めている人は少なく、書き込んだらすぐに何かの仕事をすることが普通だ。授業がない時間は授業以外の仕事をする時間でしかない。労働基準法にある休息時間は事実上存在しない。
Posted at 2019/06/15 22:59:52 | |
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