Makita USAの逆輸入(生産は中国だが)マルチツール ジャンクを修理した。
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マルチツールはドイツのボッシュが世に出したユニークなツールで、振動するだけの本体に様々な刃(アダプタ)を付けて、切ったり剥がしたり削ったりと多用途に使えるものだ。
多用途なだけにそれぞれの専用ツールにはかなわないが、専用ツールにはできないこともできるので支持されているようだ。
工具ではありがちだが、マキタ、Hikoki、その他多くのメーカーから互換性のある電動工具が発売されている。その本家は最近、これまでの刃と互換性のないパワフルなツールを出したようだが。
で、台湾メーカーのものを買おうかどうかと思っていたのだが、バッテリーの問題(電圧、容量、入手性)から、マキタのジャンクを探し始めた。
ヤフオクにはいくつか出ていたのだが、ジャンクにしてはあまり安くない。人気があると言うことか。
TM51Dという現役機種の方が使いやすくてよかったのだが、安いのは旧モデルのTM50D(18V)かTM40D(14.4V)。
オークションなので、競合がいると、相手が諦めてくれないとどうにもならない。TM50Dは元々高く、症状もかなり問題がありそうなので、それより安い逆輸入のLXMT02Zに移って落札した。
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18V LXT® Lithium‑Ion Cordless Multi‑Tool LXMT02Z
ラベル以外はTM50Dと同じらしい。
症状は
「手持ちのバッテリーにて通電、動作不可でした。ダイヤルが回りません。LEDライト点灯しました。」と言うもの。
全体には痛みは少ない。これはDCモーターだが、マブチモーターみたいにカーボンブラシ非交換なので、問題が起きたらモーター交換になる。
ダイヤルが回らないのと、動かないは別の話だと思うが。でもまあ何とかなるだろう。
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で、先ほど届いたので早速分解。
電源を入れてもモーターは回らない。内部はかなり白い粉が入り込んでおり、恐らく石膏ボードを切るのに使っていたのだろう。
少しCRC-5・5・6臭がする。めくらめっぽう吹いてみたのかもしれない。
水没経歴あり。ダイヤルにクリック感を与えるばねと棒がさび付いて、抵抗になって回らなくなっていた。
モーターより先に問題なし。
モーターに問題ありで、さび付いている。過熱したあとらしきものも見られる。
モーター単体ではキーキー音を出しながら回る状態。
CRC-5・5・6であっさり解決。スムーズに回るようになった。
清掃とサビ落とし、研磨、グリスアップですっかりいい状態になった。
事前に刃のセットを購入してあり、実際使ってみて、かなり便利なツールであるのは間違いない。
ちなみに、最初に入札しようとしていたTM50Dは、刃先が動いたり動かなかったりという症状らしく、クランク部分が破損している可能性が高かった。部品交換に結構お金がかかるので、落札しなくてよかったと思っている。
Posted at 2020/02/10 16:35:39 | |
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