ブレーキが効きにくい丸ノコをみているのだけれど、ネットをググると、
・全く効かない場合はスイッチの不良。
→接点清掃
→だめな場合はスイッチ交換。
・止まりかけに効く場合はカーボンブラシの不良。
→交換
と言うことらしい。
だが、この丸のこの場合、整流子が僅かに波打っていて、新品カーボンブラシも両端しか当たっていない。
このまま削れてくれば改善するのかもしれないが、整流子が波打っていること自体が問題だ。
しかし、軸ブレの原因になりやすいベアリングは健全。
ベアリングをはめる部分がゆるいというかゴムパッキンなので、ある程度動けるようになっている。そのせいかもしれない。丸ノコで、ギアを介しているから、この軸にはあまり負荷はかからないはずなのだが。
整流子を研磨してみたが、かなりこまかい目まで使って磨いてみても火花が飛んでうまく磨き切れていない様子。
アーマチャー自体を交換した方が早そうだ。
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丸のこのブレーキは、スイッチオフ時にアーマチャーで発生する逆起電流を別コイルに流して消費させて逆回転方向の力を得て止める。その際かなり大きな電流が流れるため、アークが飛んでカーボンの堆積が起こりやすいと言うことのようだ。
このため、スイッチの接触不良でブレーキが利きにくくなる。
また、ブラシと整流子の接触がよくないとうまく電流が流れないようだ。
このあたりの接触が本当に微妙らしく、トラブルが起こりやすい。
素人が専用研磨機も使わず磨いた整流子では充分に安定な接触面が出ないかもしれない。
今回の個体をみると、アーマチャーの鉄心部分に、金属回転ブラシで磨いたあとのようなものがある。個体全体は新しくきれいなのだが、ここに錆でもあって磨いたのだろうか。少々不自然。
ちょっとこのアーマチャーはあやしいので、交換が妥当な気がする。
Posted at 2020/02/19 15:28:58 | |
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修理・レストア | 日記