AbemaTVを見ていると時折差し込まれるAbemaの通販CM。
その中でもこれにはかなりいらつかされる。
歯科医が歯磨き指導をしてもなかなかうまくいかないが、この歯ブラシを使ったら云々と言うことを言うのだが、敬語が使えていないのだ。
日本語には尊敬語、謙譲語、丁寧語という敬語の区別があるが、医師が患者に対しては謙譲語と丁寧語を使うのが普通だろう。
ところがこの歯科医は使い方がおかしい。
患者に対して磨き方を「教えると」と平気で言うのだ。「指導いたしますと」とか「指導しますと」とか「ご指導しますと」と言えない。患者を自分より下に置いた言葉遣いをし続ける。
もしかすると、敬語が使えないのではなく、患者を自分よりずっと低く見下げている心理の表れなのかもしれない。他では丁寧語や謙譲語を使っている。患者に対してだけおかしい(「拝見する」とは言うのだが)。医師には選民意識があるものが多いので、可能性はある。教養のない医師もまたよくいるのだが。世間が思うよりずっとDQNな医師は多い。医師子弟など見ていると呆れかえるようなのが沢山いる。
Abemaとは言えCMに出ていて、敬語も使えないような無教養な人間であることを晒しているか、あるいは差別意識を開陳しているのだから、信じ難い神経だ。
それをそのまんま収録して繰り返し放送している側もどうかしている。日本語の使い方が適切でないことに気付かないのだろう。それをチェックする体制もないと。
AbemaTVの番組宣伝CMをみていても、日本語のひどさに耳をふさぎたくなることがある。全くチェックする体制がないに違いない。
地上波の民放も大概ではあるが、ネット放送は更にその下を行く。
ネット放送がスタンダードになりつつある中、日本語の校閲ができないだけでなく、独自製作番組の質の低さはひどい。まさに俗悪としか言いようのないものがよくある。地上波にできないことをやるといいながら、地上波の制作体制に全く及ばない素人レベルの体制でデタラメなことをやっているようなものが散見されたりもする。
一応テレビ朝日が関わっているのだが、精鋭がアメーバを従えて番組制作をしているわけではないし、むしろ逆だろう。
そんなわけなので、Abemaは他で作られた番組を視聴するとか中継ぐらいしか見る気にならない。
追記:
若くても若くなくても、教員が適切な敬語を使えていないことが多いのもイラッとさせられる。
なにしろ、本人は丁寧な表現のつもりで尊敬語を生徒に対して使うのだ。もしかすると、生徒の方が自分より上であると思っているのだろうか。
若い店員等がお客さん相手に、自分の動作に尊敬語を使い、相手の動作に謙譲語を使うこともよくある。イラッとする。
日本語の敬語表現は相手を上げるか、自分を下げるかして相対的な上下関係を表現するから、敬語を使ったり、敬語を聞くときには常に上げ下げを意識しなければならない。敬語を理解している人は当然頭の中でこれをやるから、自分が低められる表現には敏感に反応してしまう。
敬語が使えないというのは、言葉を知らないと言う単純なことではなく、頭を使って相対的な関係をとらえて適切な言葉を選べないと言うことだ。
古典は、敬語表現を学ぶよい材料だ。
Posted at 2020/04/06 04:56:57 | |
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