2020年05月16日
現任校では校長の方針で、遠隔授業としてZoomをつかって教室の授業と同じ様な感じで授業をしろということになっているらしい。
だが、自分の端末で教員用LANの実効速度を測ってみると、数Mbpsしかない。聞くところによると、専用線ではなく家庭用のプランで契約しているらしいのだ。そこに何百台もの端末がぶら下がっているのだから、まともな速度など出やしない。
動画を再生するだけでもきつい速度だ。
実際、Zoomで3人とつないだだけでまともに写らなくなったとか。
そんな環境で一斉にZoomオンライン授業なんて、そりゃ無理ですよ、校長。
前任校は随分ICTに予算を投じていたようだったが、AppleTVでつながったモニターで動画再生したらしょっちゅう止まってしまった。これは構内LANが混み合っていたようだ。全教室にAppleTV がつながっていて、これを使って授業をすることが前提だが、動画を再生すればあっという間に逼迫してしまう程度の設備だ。
構内LANの実効速度が遅く、校内サーバーにアクセスしてもレスポンスが大変悪かった。
ICTに力を入れていると宣伝するのなら、設備があるだけで満足するのではなく、使える環境を整えてもらわないと。
つながるだけで満足しているのはベネッセの子会社の学校向けサービス、Classiも同じ。有料でありながら、4月から使い物にならない状態が続いている。
契約数が増えたからと言う以前に、利用者がフルに使っても余裕のある設備設計、配置基準になっていなかった可能性が高い。まさかこんなことになって皆が使い始めるとは思いもしなかった、ということなのだろう。どうせ本気で使う学校は少ないから、つながれば取りあえず満足する。設備投資は最低限で。ま、そんな感じだから冗長性皆無で、あっという間に逼迫してしまったのだろう。
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マンションにインターネット回線を引く担当をしていたことがある。自分が関わったいくつかの業者の中で、まともな通信環境を維持する基準を持っていたのはNTTだけだった。
8戸や16戸に1回線を割り当てるという基準があるので、利用者が増えると光回線も増えていく。これによって速度が維持される。
他の業者は、大概1マンションに1本を共有する。おかげで利用者が増えれば増えるほど速度が低下する。300戸弱が1本につながり、当初は利用者や実効速度によって増強するなどと言っていたが、結局何もしなかった。この業者はイーサネット配線を使ったサービス会社を買収し、その顧客にイーサネットからVDSLに切り換えさせ劣悪な通信環境を提供したあげく、数年後、VDSLサービスを終了し、通信回線事業から撤退した。
実家はNTTのGigabit光回線を引いたものの、なぜか数Mbpsとまともな速度が出なかった。光ファイバーの処理に問題があったのかもしれないが理由は不明。NTTに言っても改善しなかったし、実家は速度をあまり気にしていなかったことでしばらくそのままだったが、携帯に合わせてauに乗り換えたら200~300Mbps程度出るようになった。
通信回線業者は、特にマンションだといい加減な業者はろくなことが無い。ソフトバンクBBとかソフトバンクBBにはさんざんな目に遭わされたし。
マンションならNTTかauがいい。回線設置基準、品質基準がきちんとしている。
とは言え、その回線に1本に何百もの端末をぶら下げていてはさすがに速度が出ない。学校などならLANの規模に応じた専用回線が必要だ。
Posted at 2020/05/16 05:10:42 | |
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