マンションを買った後、1室をグランドピアノ用に確保し、エアコンを回しっぱなしにしていた。
数年後ピアノを別の部屋に動かしたので、エアコンもしばらく動かさないままだったが、久し振りに電源を入れてみたらエラーを発して動かなかった。
その数年後、業者を呼んでみて貰ったが、コンプレッサーの不良とのこと。直すより買い直す方が安いとのことで、そのままほっておいた。
更にその十数年後の先日、久し振りに電源を入れてチェックしてみたところ、しばらく動作し続けているように見えたが、実態はそうではないことが判明。コンプレッサーを全開で動かそうとしたとたんにエラーを発して止まってしまうのだった。
部屋を書斎として使い始めたので、使っていないエアコンの室外機と入れ替えようかと思っていた。
***
そして今日、もうそろそろエアコン全開の季節だからという言い訳をしつつ、試験問題をつくらねばならない現実からの逃避で室外機を開けて再チェックしてみた。
エラーコードは5回点滅。室外機内の表示とネット情報によれば
5回点滅 過負荷下限カット
1.室外機のショートサイクル(風向の変更・風向ガイド)
2.室外熱交換器の汚れ及び目詰まり(洗浄)
3.室外機が直射日光による過負荷日除けテント)
4.室外FMが正常に駆動しているか(動作確認)
5.室内フィル外及び熱交換器の目詰まり(掃除・洗浄)
6.室内FMが正常に駆動しているか(動作確認)
7.冷媒のオーバーチャージをしていませんか(冷媒の入れ直し)
8.パワー電源(PAM・DC 140~390V INV・DC280V)の確認
9.制御電源(DC12V)INVのみ
10、PRDチェッカーでドライブ回路とPMチェック
11.冷凍サイクル(圧縮機・配管潰れ・電動膨張弁詰り動作不良)
12.室外機電流検出回路異常(基板交換)電源の破認
コンプレッサーの故障とは限らないようだ。室外機内の表では周囲の確認ないし基板不良交換を指示されている。
過熱によるものではないのは明らかなので、ファンの回転信号が得られないとか、動作確認系のセンシング関係の問題のように思える。
実は、同シリーズのエアコンが購入そうそう故障し、基板を交換しても改善せず。実はコネクタの組み立て不良だったというオチを経験しているので、そのあたりも気になった。接触不良はあり得るだろう。
そこでコネクタを抜き差ししてみたが改善せず。
コンプレッサーのドライブ3線のコネクタを外すとエラーコードが変わる。コンプレッサーは動作しているのだろう。
今度は、入れ替え予定の室外機から制御基板を外して入れ替えてみた。
すると、あっさりエアコンが全開動作を始めた。
修理を依頼したときに業者がコンプレッサーと決めつけず、基板交換を試みていれば、比較的少額の修理で済んだだろう。
これが問題の制御基板。
ハンダクラックでもあるのかと思ったが、見た目結構丈夫にできていて、先日のノーリツ ガス熱源機リモコンのハンダ不良だらけのいい加減な基板とは随分違う。
問題無さそうだなあと思いつつ、今度は外してきたエアコンに戻してスイッチを入れたところ、こちらも動作しているよう…に見えたがエラー点滅を始めた。
結局制御基板不良と言うことのようだ。
基盤の接触不良の可能性が充分あるので、時間が取れたらハンダ付けをやり直して修理を試みてみたい。といってもスルーホールを多用した多層基板なので、再ハンダによる改善はあまり期待はできないかもしれない。今更この室外機の中古というか廃棄品を探すのは難しいだろうなあ。
Posted at 2020/07/12 20:55:42 | |
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