ルーターを別の目的に転用する為に、安いのを一つ欲しいと思っていた。
そんな折、ヤフオクでジャンク格安で落札できたのが、今回のマキタ ルーター 3600HAだ。
古い設計で、今どきは両手持ち、バネで浮いているタイプが主流で、マキタもそのタイプを販売しているが、何故かこの古い3600HAも現役で売られている。多くの部品が3600と共通なので、基本設計はかなり古い。
さて検品。
電源をつなぐときれいに回る。問題なし。ジャンクなのに。
ただし、ブレーキが利いていない。
カーボンブラシはまだ結構残っていた。一応換えてみるが、問題はスイッチかも。
外観には致命的な問題はなく、接着剤(木工用、ゴム系)の付着が目立つ。トリガースイッチにゴム系接着剤がべったりついている。
裏側にも接着剤がかなりついており、接着剤が乾かない状態でルーターを使う事が繰り返された様子。
内部への木くずの侵入は少ない。
ただし、モーター部分にかんなくずのような物が結構入っていた。
どうも、使わなくなって長く放置されていたような感じだ。
錆が目立つ。ロックナットやビットは固着していた。
上側の出っ張りがシャフトロック。3600Hからついた。
アーマチャアの消耗は少なめ。ただし、ベアリングは少々ジャリジャリしている。
アルミボディは一部腐蝕していて、外しづらかった。
スイッチはブレーキ付きなので接点が5箇所ある。
内部をみてみたが、やはりブレーキ側の接点が荒れていた。
このスイッチにあけた様子がある。爪が折れていた。
電源ケーブルに問題あり。
ショートしたのか損傷、断線。
ここ以外にもケーブルが咬まれてつぶれている箇所もあった。
スイッチ付近の樹脂に過熱跡もあった。
スイッチ付近で何かしらの問題が発生した経歴がある。スイッチが焼損し、交換したようだ。その修理のさいにケーブルを咬み込ましてしまい、さらには断線させてしまったのかもしれない。
断線した状態だったが、かろうじて接触していたのでモーターが回っていたのだろう。
ただ、そのために熱を持って被覆が溶けようだ。
もしかしたら時々回らないこともあったかも知れない。
スイッチをよく見てみると、トリガーロックも割れて効かなくなっている。
なくても使えないことはないが、安いし、交換しておこう。せっかくゴム系接着剤を苦労して落としたのに…。
スイッチ周りにトラブルが続いたので、使わなくなったのかもしれない。
ベアリングのうち一つは手持ちがあったがもう一つはないので、これも発注しておく。
Posted at 2020/08/14 23:33:44 | |
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修理・レストア | 日記