2020年09月09日
とりあえずでっち上げた作業台の上のスペースも活用しようと思い、そこにウォールキャビネットを付けようと思っている。
幅2100mm、高さ900mm程度の吊り戸棚を予定している。
設計はしたものの、重量の点で気になり(一人で所定の位置に持ち上げるのも大変)、フラッシュ構造にして軽量化を図ろうかと考えたり。
幅2100mmとなるとそこらのホームセンターで合板の1枚板は入手が難しかったり。集成材ならあるが、やはり重量が気になる。
システムキッチンのように複数の箱に分割してしまえば製作も設置もうんと楽になるが、それではおもしろくない。
ビスを見せたくないので、そのためにどういう接合をするか、表面処理をするかで悩んでいたりもする。
ある程度重い実験用電源などもそこに設置しようと考えているから、強度も確保しなければならない。見た目重視でアクセサリーをならべる飾り棚の感覚では設計できないのだ。
接合の考え方は、日本の在来の木工と、アメリカの木工ではずいぶん異なる。アメリカ式(プロのものもそうなので、DIYだけではなさそう)は、すぐ目にふれないところならがんがん穴を開けてビス留めしてしまうし、表面を隠してしまえばOKという割り切りがすごい。
日本の在来工法はいかにして強度を上げながら木のみで組むか、なんてところに視点があったりするので、ずいぶん違う。
もちろんDIYではビスのみで接合とか当たり前だし、少し複雑なやり方として、アメリカで非常によく見られる直角接合部の裏からの15度のビス留めとかをやる。もっと手が混むとビス穴隠しとかで、木の組み手は結構高度な部類と扱われているようだ。
無垢板なら蟻組で組めばかなり強度が出せるが、合板を予定しているのでせいぜい溝を掘る大入れだろう。
大入れ+隠しビスが強度的には良さそうだが、ビス穴を埋めるのも気に入らない。ダボと接着剤で止めてそれなりの強度の確保で我慢するか、それとも上を合板で覆うか。
吊りなので下からの支えがなく、そこに見た目をよくしながら強度を持たせるのはかなり難しい。
あまり重いものは乗せない(サイドに予定する棚に収納するなど)など、割り切りも必要かもしれない。
軽量化のために、骨組みを作って表面に板を張る工法(フラッシュ工法)も再考の余地がある。構造的な自由度は高く、ビス頭で悩む必要もないし。ただし、手間はかかる。
こんなことに悩み出してから一歩も進まなくなった。
Posted at 2020/09/09 08:38:22 | |
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