寝室に付けているシャープ製の照明用のリモコンが動作しなかった。
寝ようと思ってリモコンを押して照明を消そうとしても反応しなかったのだ。
電池を入れ替えてみるが反応せず。
スマホのカメラで赤外LEDの確認をして見ると点灯していない。これは壊れたらしい。
さっそく開けて見た。
片面基板で、銅箔の上にレジスト、更にその上にスイッチ用の接点が印刷されている。
部品点数は少なくシンプルだ。
分解中に基盤にストレスがかかったときだけリモコンが動作していることが確認できたので、接触不良と思われる。
見てみてもそれらしいところは発見できず。
取りあえずハンダごてでハンダを溶かして見るも改善せず。
テスターですべての部品の足とパターンに導通があるかを確認するが、大丈夫らしい。
だが動作せず。
これはおかしいと更に慎重に見てみると、半田部分でトランジスタの足が浮いている部分を発見できた。押せば接触してしまうので、気付かなかったらしい。
よくもまあこんな状態で長年使えていたものだ。
ここをハンダし直し組み立て。
だがまだ動作しない。
赤外LEDは点灯しているのでリモコンは動作している。
ch切り替えスイッチの異常がないかを確認したが、これも正常だった。
これほおかしい。電池を入れ直しても相変わらず。
ふと思い立って、壁スイッチで照明をオフにし、再度オンにしてみると、無事リモコンが動作するようになった。
オンにするとしばらく使えているが、すぐ使えなくなる。
これはどう言うことか。
部屋を見回して目に入ったのが、センサー付き自動開閉ゴミ箱。
コイツは恐らく赤外線を出して物体を感知しているので、それが干渉しているのではないか。
ゴミ箱を移動するとリモコンが使えるようになる。
間違いなさそうだ。
カメラには写らない波長のようだが、照明のリモコンセンサーに影響するぐらいの赤外発光をしているらしい。
ゴミ箱の場所を変えれば問題無さそうだ。今たまたま照明の下に置いてあったので問題が起きたらしい。
しかし、これは何としたことだ。
確かにリモコンは発光しておらず、接触不良の状態にあったのだが、もうひと別な要因でも使えなくなっていたようだ。
こんなこともあるものか。
多重要因でのトラブルというのはなかなか原因が特定できずトラブルシュートに時間がかかりやすいものだが。今回はリモコンの動作をチェックする手段があり、問題の一つは計測レベルで明らか、且つ解消可能であったから、もう一つの問題を特定しやすかったが、系全体の動作でしか確認できない場合、かなりしんどいことになっただろう。
ともかくも修理完了。
Posted at 2020/11/01 02:08:31 | |
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修理・レストア | 日記