在宅酸素療法を受けると言うことは、家の中でも動きに制限が出るが、特に外出ではボンベを持ち歩いての酸素吸入が必要であるため、動きをかなり制限されることになる。身体障害者として認定され、要支援の状態と認定されることになる。
かかりつけ医からは早期に介護保険の利用に向けて考えていたようだ。かんしゃくを起こしやすく物忘れがあることから、認知症ありと考えている。
他人が見て恐怖をおぼえる異常なかんしゃくは若い頃からのことで、深刻な認知症の進行の結果ではないが、それでも加齢によって物事の認知レベルはどんどん落ちる一方だ。運動機能の低下に加えての認知症は単身生活が困難で、家族同居でも家族の負担も大きく、要介護の認定対象である。
慢性閉塞性肺疾患は介護保険の対象となる特定疾患であるが、父親は歩き回れるし、入浴排泄を自分でできる。身のまわりのことは基本的に自分でできる(いまはやつれているのでそのレベルは落ちているが、まだ体力の回復が見込める)。
ただし、配偶者が健康であり、家事が可能であるため、要支援度は低い。
うちの現状では、介護保険を使って多くのサービスを使えるわけではない。かかりつけ医の意見で認知症の所見があるが、ケアマネージャーの見立てで認知症は軽微となると、最低限の「要支援1」に認定されるかどうかかもしれない。
いずれにしろ、これまでのような生活ができず支援が必要であるので、介護保険を使って福祉サービスをどのように使うかについて考えていく必要がある。
介護保険制度に基づき、その計画をしてくれるのがケアマネージャーだ。
まずはケアマネージャーが決まり、諸手続が完了した段階でいよいよケアプランの作成に向けて動き始める。
かかりつけ医曰く、もっと早い段階ではじめておいて、退院時にはケアプランに基づいて動ける状態にしておくべきだったという。
しかし、つい最近まで普通に生活ができており、心不全で入院してから何がどうなるか分からない中で3週間経ち、介護保険の利用は想定できていなかった。医師からも特段話もなかったようだ。
さて、そのケアプランとはどのようなものか。介護保険で何ができるのか。
自分は福祉の仕組みについて、資格職の仕事としてどのようなものかという視点から過去に調べたことがあるので、老人福祉についてもおぼろげな概要はつかんでいるが、詳しいわけではない。ましてや家族は全く理解していないので、かなり誤解がある。
まずはケアマネージャーの仕事について確認しておこう。
介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事内容
ケアプランを作るのがメインの仕事
ケアマネージャーの介護保険制度上の正式名称は「介護支援専門員」。日常的には“ケアマネ”、“ケアマネジャー”などとも呼ばれます。
ケアマネージャーは、「要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じ、介護サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村・サービス事業・施設、家族などとの連絡調整を行う者」とされています。
はじめて関わる利用者にはケアプランを作り、介護関係者、医療関係者、当事者、当事者の家族などが一同に会するサービス担当者会議を開きます。面談によってケアプランの変更の必要があるとわかったとき、要介護認定に変化があったときなどはプランを変更。またサービス担当者会議を開きます。
最初にケアプランを作るだけでなく、きちんと実施されているかどうか、プランを作ったあともチェックしていきます。
居宅介護支援事業所に所属するケアマネージャーの仕事
「居宅ケアマネ」などとも呼ばれ、自宅で暮らす、要介護1以上の高齢者のためにケアプランを作るケアマネージャーです。居宅介護支援事業所を拠点に、担当の高齢者宅を月1回は訪問し、今何に困っているか、心身の状態はどうかをヒアリングします。
地域包括支援センターでのケアマネージャーの仕事
地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康・生活安定のために必要な援助を行う機関。市町村もしくは、市町村から委託を受けた社会福祉法人、社会福祉協議会、医療法人などが主体となり運営されています。
地域包括支援センターで働くのは、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員(=主任ケアマネージャー)など。
ここでのケアマネージャーの大切な仕事は、「介護予防ケアマネジメント」です。
これは介護が必要な状態にならないことを目標にしたケアプランで、「要支援」認定を受けた人が対象です。また、地域包括支援センターは、さらに元気な介護保険を使わない高齢者の相談や、その他地域の高齢者問題のすべて、そして地域のケアマネージャーたちの相談も受ける、高齢者のよろず相談所のような役目を果たします。だからこそ、地域包括支援センターの主任ケアマネージャーは、経験や知識が深いことが望まれます。医療や福祉全般の知識も求められ、判断力も要求されます。なお、ところによっては、主任でないケアマネージャーが勤務しているケースもあります。
https://5159289.jp/contents/kaigo/kind/caremanager/
ケアマネージャーは、福祉の介護保険に基づき、支援や介護が必要な高齢者に、必要性に応じた支援や介護のプランをつくりその後の状況を確認したり調整をするのが仕事だ。
支援や介護が必要な高齢者にそれぞれの必要性に応じた適切なサービスが受けられるように調整すると同時に、福祉資源を多く消費する要介護の段階になるべく進まないよう、要支援の段階でサービスを適切に行っていく職務とも言える。要支援の場合「支援サービス」とは呼ばれず、「介護予防サービス」と呼ばれるのはこのためだ。
個人と契約する医療計画や在宅看護、介護計画の立案者ではなく、あくまで国の福祉制度におけるサービスの調整役だ。ここを誤解している人が大変多くいるようだ。そもそも福祉という物を理解していない人が大変多く感じられる。国の方針で福祉を民間委託したことがサービスの低下にも結びついており、難しい問題を抱えている分野でもある。
次は介護保険でどのようなサービスが受けられるかについてみていきたい。
Posted at 2020/12/30 12:07:44 | |
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