COVID-19は、日本では年末年始の増加から落ち着いてきているものの、東京・神奈川での追跡調査中止で検査数が減っており、それまでと条件が変わっているので単純比較ができなくなっている。
イスラエルのデータを見ると、ワクチン接種対象60歳以上の群と60歳未満の群で日毎陽性者の増加が明確に違っているので、効果があることが明確に見えている。
一方、7割程度が感染し、集団免疫状態かと思われていたブラジルのある地域では、またCOVID-19が猛威をふるっており、変異株が従来の株への抗体を免れているらしい。
いろいろな状況がある中で、今回は日本の状況を確認してみたい。
検査数が減ったことで日毎陽性者数も減っているが、年始の急減があまりに不自然に見えることで陽性者数を意図的に減らしているのではないかと考えている人が多いようだ。なにしろデータを隠蔽したり捏造したりすることが日常的に行われている、未開国並みの日本政府のやることであるから、もはや信用されていないためである。
感染経路を調べる追跡調査を継続している千葉や埼玉を見ることで増減を比較可能だと考えられる。そこをみるかぎり、やはり年始からの減少はあるため、特別なイベントによる一時的な増加であったと見て取れそうだ。
一方、死亡者数の変動は、陽性者数の変動にほぼリンクしているので、死亡者数の変動を見ることで陽性者数の変動が事実かどうか考察する材料になると言う考え方もできる。
下はNHKのサイトから得た全国のデータをつかってつくった、日毎陽性者数と日毎陽性者数の7日移動平均グラフである。
これをみると、死亡者数はまだピークをつけていないように見える。

死亡者の変動は陽性者の変動からおよそ3週間程度遅れて現れると言われている。
今回、グラフをずらしてフィッティングしてみたが、17日程度ずらすことでこれまでのピークや秋からの立ち上がりがうまく重なった。
これをみると、4月の山では陽性者数に対して死亡者数がかなり多く、
・治療法が確立しておらず、効果的な救命ができなかった。
・検査が極めて少なく、陽性者数の把握ができていなかった。
という様子が見て取れそうだ。
17日遅れで変動と考えると、年始につけた日毎陽性者のピークに対して、日毎死亡者のピークが遅れていることが見える。
これは、
・日毎陽性者のピークがそもそも実態に合っていない
可能性があるが、
・医療の逼迫で、救命が十分できず、これまで救命できていたケースでも死亡が起こりやすくなっている
ためである可能性もある。
東京・神奈川以外のデータでもイベント通過が見えるので、死亡数も一旦低下してくると思われるが、注視が必要だ。
Posted at 2021/02/07 05:35:52 | |
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