築後22年のうちのマンションを確認してみると、ほとんどの給湯器は交換済み。早いところは10年目で予防交換をしている。
20年もったものは少数のようだ。
当初の施工に対して、交換業者の施工はいかなるものか。
うちのマンションは、給湯器を取り付けている壁が発泡コンクリート(ALC)なので、下手な施工ではボルトやビスが抜けたり壁が壊れたりして非常に危険だ。
今どきの推奨工事は、ALCの裏側に設置した金具から出るボルトで貫通させる【挟み込み金具】に依る施工だ。
他に、天井からの吊り施工や据え置き施工で、RCに施工することが推奨されている。充分に強度が出るALCアンカーでの施工もメーカーの工事書には示されているが。
で、近所を見てみると、当初の施工に対して強度の低い施工がなされ、また、振動対策もなっていないことが判明。
これが竣工時の施工。
完全に確認できていないが、ALCにM10ALC雌ネジアンカーを打ち、長いスタッドボルトを入れて吊っている。間に防振ゴムをはさみ、振動を吸収させるゴムを締め付けすぎないようにダブルナットで固定されている。
1階廊下にあった2台の交換工事施工。
いずれもM10より細い雄ネジアンカー固定。しかもこれはALC用ではなく、RC、石材用で、ALCでは強度が出ない。
さらにダブルナットになっておらず、ゴムを締め付けているから振動が伝わりやすいし、緩みやすい。
強度の点でも振動対策の点でも良くない施工になっている。いや危険な施工だ。
しかもノーリツからノーリツへの交換がされている方では、もともとのM10ボルトが撤去されていて、あらたに細いボルトが設置されている意味不明。おそらく撤去時に単純に既設のものは取り除くとしてボルトを抜いてしまったのだろう。
全く馬鹿げている。
給湯器の交換業者に任せると、こんないい加減な工事をされてしまう。
自分のうちではどういう施工をするべきか考えている。
M10ALCアンカーで強度が出るものを使うべきか、既存アンカーに構造合板を取り付けて、そこに設置するか。
下側はアンカーがそのまま流用できる可能性があるが、上側は位置がずれるしメーカー違いでボルト間距離も違うのであらたにアンカーを打つ必要がある。
ALCなのでアンカーを打つのは簡単だが、強度が充分出るのかどうか気になる。部品扱い業者が給湯器設置に推奨しているアンカーがあり、スペックを見る限りそれが良さそうなのだが。
なお、以前の暖房付き24号給湯器は50kgを超えているものもあったが、今は随分シェイプアップされていて、今回導入予定のものは35kgだ。
Posted at 2021/09/07 06:14:09 | |
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