E90の-バッテリー交換をしたが、これがまためんどくさい。外すべきものが多数あるし、狭いところにバッテリーを突っ込みながら多数のケーブルを手でよけなければならない。手が3本必要だっった。
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ここから本題。
BMWには、PCのコーディングをするツールが存在する。
AndroidからBluetoothで手軽にコーディングできるCarlyもあるが、できないことも存在する。
今回マスターシリンダーを交換すると必要になるABSのエア抜きには、コーディングツールが必須で、Calryでは対応していない。
もしかしたらABSのエア噛みの可能性もあるので、ツール導入を試みた。
PCを車両に接続するためのOBD2接続ケーブルは中国やアメリカでは2000ドル台で買えたりもするようだが、国内では4,000円前後。amazonだと早いのでamazonで購入した。
中身はFTDIのFT232というCAN BUS規格の通信用ICで、以前SVX用に作ったものとそう変わらない。別の理由で買ったチップがいくつか自宅に転がっていたりもする。
これを使い、USB端子から車両と通信するのだ。
しかし、これがとてつもなく高く険しい道筋になってしまっている。
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まずはツールのインストール。
いろいろ調べていくと、BMW標準ツールという、有志が作成した関係するツールと車両データを集めたパッケージがネットで配布されている。
これのインストールが、単にインストールするのではなく、インストール後データを別のものに入れ替えたりWindowsのディレクトリにOCXファイルを入れてコマンドを打って登録したり、通信インターフェースのドライバーをインストール後、ポート設定を変えたり通信ICの動作モードをE90で使われているD CANに変更したりしなくてはならない。このあたりを日本語で綺麗にまとめた資料がないので相当に苦労があった。ネット翻訳があるからまだ何とかなっているが、ドイツ語だとホント辛い。
最初はMacBook Air M1(Arm)にインストールしてあーでもないこーでもないとやってみたが、ソフト起動時に【○○が見つからない】とエラーを出して解決が困難そうだったので諦めて別のWindowsPCに変更した。
ところが代わりに母親のPCを借りて試したが、エラーが出る上に熱暴走してしょっちゅう速度が最低速に低下し、さらに電源アダプターの予備が過熱でダウン。仕事が全然進まない。やむを得ず、自宅からSurFace Pro2とPanasonicのNX2を持ってきた。前者はたまに使うが後者はここ1年半ほど放置していたので無線LANが死んでいたり暑さのせいもあって不具合続出。使い物にならなかった。
Surfaceはまともに動くのでこちらで格闘を続ける。
今回はINPAというツールをメインで使う。
しかし、4GBytesを越えるデータを他のマシンから持ってきてインストールを済ませて何とツールが使える状態になっても、通信エラーでどうにもならない。
INPAからはケーブルを認識しているし、イグニッションの状況も把握できている。しかし、いざ車両と通信しようとすると
IFH-0003
と言うエラーが出る。通信がうまく行かないよ、というエラーなのだが、対処の資料やネット上の様々な情報を調べたが解決できず。ドライバの設定で直ると言うが治らない。ドライバを替えても解決しない。通信ICの設定を変更しても解決しない。
ケーブルが駄目なのに当たったのかと思ったが、実はこのケーブル、BMWの古い車種(K CAN)とある頃以降の車種(D CAN)でケーブルに違いがあるのだ。OBD2端子の7番と8番を短絡する必要があるのが前者、必要がないのが後者なのだが、今回購入したケーブルを分解して見てみるとハンダで短絡されていた。古い車種用のケーブルだったわけだ。
これを外すとようやく前に進めるようになった。
なお、スイッチがついているケーブルもあるし、自分で改造してスイッチをつけている人もいるようだ。
ところがその後も車両とソフトのデータのバージョンが合わないというエラーが出たりしてなかなか目的に達しない。
深夜になってさすがに作業ができず諦めたが、いつになったらまともに動くやら。
トホホ。
追記:
バージョン違いのエラーは無視して良いみたい。
車両側と通信できる状態を確認できた。
しかし、ドイツ語だらけでよくわからない。
一連の操作を見せてくれている以下の動画が非常に役立ちそうだ。
Posted at 2022/08/22 06:16:33 | |
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BMW 320i(E90) | 日記