メルカリにDH18DSLのジャンクが大量に出ている。同一人物によるものが6点。これらではモーターないしモーターとスイッチの不具合の可能性を挙げており、出品者は中古工具の出品を大量に行っているようだ。
カーボンブラシホルダの蓋がないorストラップがないところを見ると、分解されている可能性が高く、サイドハンドルは取り外されて単品で売られたのかも知れない。
このモデルは不具合が多いらしく、早期に壊れるのか比較的外装のキレイなジャンクが多い。
負荷をかけると(?)アーマチュアが短絡して発熱し、無理に回し続けると過剰な電流でコントローラが壊れるようだ。
上の大量出品ではチェック結果を明示しているようで、「モーターの不具合」と「モーターとスイッチの不具合」の可能性を示している。おそらく、無理して使ったことで被害が拡大している
・アーマチュア組360809
・コントローラターミナルセット330074
の2点を交換すると本体売価の半額程度になるため修理を諦めて廃棄されたものが多いと考えられる。
モノタロウの定額修理でも部品費用が高くなると修理できず、廃棄か返送を選択させられる。そういったルートで廃棄されたものかも知れない。
HIKOKIブランドになってからのジャンクは見ない。単に時間経過による故障割合の増加であるかも知れないが、メーカーは故障が多い部品の改良をしているはずなので、新しいものならば故障しにくいかも知れない。
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ヤフオクやメルカリなどには中古が大量に出品されているが、気を付ける必要がある。
自分が気付いているチェックポイントを挙げておこう。
1.中古を大量に出品している出品者が同じ文面を使い回している。
例:通電確認のみ。詳細な動作確認はしていないのでジャンク扱い
→ロクにチェックせず、あるいは致命的な問題に気付いていてもあえて触れず、商品説明に瑕疵はないとする。クソジャンクを覚悟すべき。
電源ランプはスイッチさえ入れば点くものであって、機械の動作とはほぼ関係がない。ジャンクなら致命的な問題が発生している可能性が高い。
大量出品の業者でも、個別の不具合状況を明示しているものならよい。
2.バッテリーがないなどから動作確認できていないと説明
→大量に扱っている業者なら確認できないことはあり得ない。致命的な不具合に気付いていながらさばこうとしている可能性が高く、クソジャンクを覚悟すべき。
個人や小さなリサイクルショップの場合は本当に確認できないケースも充分あるのでマシかもしれない。本当に確認できないか、不具合隠しであっても個人の場合単純な問題であることもある。
3.(充電片手工具の場合)ストラップがない、(一般に)ネジが複数紛失
→中を開けられている可能性が極めて高く、致命的な問題を抱えている、部品が抜き取られている、部品取りされ故障部品に置き換えられているなどのクソジャンクの可能性。
4.同一機種の複数まとめ出品
→部品取りに、などとされていても良品の部品は抜き取られている可能性が充分あるので、ゴミになる可能性が高そう。
5.付属品がついていない。
→よほど古いものでない限り、付属品のみを生かす(あるいは売る)ために取り外されている可能性が高く、出品本体は修理不能と判断されたものである可能性がある。付属品を付けても商品性にあまり寄与せず個別に売った方がよいと判断したのかも知れない。
業者の場合は致命的な問題を抱えたクソジャンクである可能性が高い。個人の場合はピンキリ。
6.もらい物などとして出品している
→経歴が分からないから商品に責任が持てないという逃げを打っている可能性がある。
履歴が分からないものはそもそもリスクが高い。
大量の中古をろくにチェックせず(あるいは致命的な不具合を明示せず)売りさばく悪質な業者と、悪質な修理趣味の人間のジャンク出品物がクソジャンクである可能性が高そう。
今回のDH18DSLは前者だった。他の出品をチェックしなかったのは手落ちだった。
外装が比較的キレイで安いので、アーマチュアの交換程度のある程度の修理費がかかるのは覚悟の上だったが。
ジャンクはほとんどの場合個人出品で詳細な説明があるものを買い、失敗したことはなかった。
業者の場合は信頼できる所を見つけておくといい。本当のクソジャンクは流さない。ジャンクを扱ってよい評価が99%台とかだと本当に優良な業者だろう。自分もそういう業者では失敗はない。
Posted at 2022/11/06 09:05:54 | |
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