マキタの14.4V充電式電動工具に18Vバッテリーを挿して使うというやり方が以前から結構広まっている。
自分がジャンクで購入したインパクトドライバの一つはバッテリーターミナル部が改造されていたし、ブログや動画などでもよく見かける。
しかし、そんなことをしても大丈夫なのか?
たとえばよく工具で使われているRS550モーターは定格
12V
24V
36V
が売られているので、14.4Vでは24Vのものを使っているかも知れない。
とは言え部品番号を見ると14.4V機と18V機とで異なるモーターが使われているし、実測では14.4V機に18Vをかけるより18V機の方が電流値が低いので、同じものを使っていると言うことはない。
モーター自体は14.4V機のものも18Vで動かしてもいきなり壊れることは無さそうだが。
実績ではほぼモーター単体でギアなどを使っていないクリーナーなどでは14.4Vに18Vでも壊れずに使えているという報告が大変多い。しかも吸引力は18V機より大きい。
しかし、私が購入した18Vが挿せるように加工された14.4Vインパクトはアーマチュアのベアリングが破損していた。インパクト系は各部に大きな負荷がかかるので、過負荷になりやすいだろう。
インパクトやハンマードリルのような過負荷のかかりやすいもの、ギヤなどの機構があるものは破損リスクが高くなる。
機構部と電気系の部品が同じなら、モーターを入れ替えて18V化をするなら問題ないかも知れない。
クリーナーやブロアモーターのようなものは14.4V機のモーターのままでもリスクが低いと考えられる。
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因みに、購入したDH14DSLにはなぜかマルチボルトバッテリーが刺さる。よく見てみると、バッテリーターミナル部の誤挿入防止ノッチが切り取られていた。
ただでさえ過負荷になりやすいハンマードリルで18Vを使えばアーマチュアの焼損は当然だろう。
Posted at 2022/11/08 13:17:52 | |
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