2023年01月03日
以前、救急医の話で、重傷を負いやすいのは回転工具と聞いたことがある。
この所浴室補修でマルチツールを使っているが、このツールは絶対的パワーこそ無いが小さな往復運動しかないので安全性が高い。これを開発したボッシュのアイディアはすばらしい。
往復工具は強く押さえつけない限り往復運動に持って行かれるだけだが、回転工具はすっぱり切れてしまう。
そしてキックバックという、工具の刃がワークに引っかかって工具が自分の方に飛んで来るケースで大怪我を負いやすい。
丸ノコはキックバックが起きてもリスクが少なくなるように、刃の同一面上に体を置かないようにする。切断時にワークが折れ曲がって刃をはさまれないように、ワークを面状に支えることも重要だ。
スライド丸ノコはその点安全性が高い。ワークをしっかり固定すればワークや工具が飛んでくるような事故は起こりにくい。
トリマー、リューターの事故も多いらしい。これもキックバックがあり、動かす向きを間違えると危険性が高くなる。リューターはリューターテーブルに取り付けて使う方がリスクは低そうだ。
ディスクグラインダーも非常に用途が広く、手持ちでに動かして使う工具だけに、事故も多いことだろう。
昔は緊急停止ボタンを取り付けたり、スイッチを切ったときに可能な限り早く止めるブレーキをつけるぐらいしかなかったが、最近では工具がインテリジェントになって、キックバックを検出すると自動停止するものもある。
ブレーキをより強力にして瞬時に止まるもの、落下を検出すると止まるものもある。
回転工具の刃の取付を工夫してより確実に固定するものも出ている。
回転工具はリスクが高いだけに、そのリスク軽減機能が高価な工具には組み込まれるようになっている。
もちろんプロの現場での事故防止は重要だが、初心者はリスクを分かっていないだけにそうした安全性の高い工具を使うべきだろう。ただ、そうした工具は高価なので、なるべく安価に同様な機能が実現されることが望まれる。
皆様、ご安全に!
Posted at 2023/01/03 21:07:17 | |
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