電動工具の歴史
1928 ボッシュ電動工具事業部の最初の製品バリカンを発売。
1932 世界初のハンマードリルを開発。
1946 世界初のジグソーを類型開発。
1952 世界初二重絶縁構造の電動工具を開発。
以来、ボッシュの発売する全ての電動工具は二重絶縁構造を採用。
1966 世界初のシェル・ハウジングを開発。
DIY 用電動工具の製造コストを大幅に低減。
電動工具が DIY 愛好者の間に急速に普及。
1972 世界初、電子制御コンスタントモーター。
1981 世界最軽量 2kg クラスハンマードリルを開発。
1984 世界初の吸じんハンマードリル、コードレスハンマードリルを開発。
1985 世界初、パーソナル・ソーを開発。
1988 世界初、ランダムアクションサンダーを開発。
1991 新世界標準、SDS-max システムを開発。5kg 以上のハンマードリル、破つりハンマーに搭載。
1993 世界初、デルサンダーを開発。
1996 世界初、スクレーパーを発売。
1997 世界初、コンパクトベルトサンダーを開発。
1998 軽量ハンマードリルの生産が累計1000万台を達成。
日本でも業界に先駆けて「使用済電動工具の回収・リサイクル運動」通称“Happy End!”を開始。
1999 SDS-max システム大型ハンマードリル・破つりハンマーの生産が累計100万台を達成。
2001 世界初、マイクロフィルターシステム搭載のサンダーシリーズ発売。
2002 世界初、防振サイドハンドル付ディスクグラインダー発売。
世界初、ウォールスキャナー。
2003 世界初、ナビゲーション機能付コードレスドライバードリル発売。
世界初のリチウムイオンを使用したコードレスドライバー IXO 発売。
2004 世界初、マイクロフィルター搭載吸じん振動ドリル発売。
2005 世界初、コードレスグラインダー。
世界初のリチウムイオンバッテリーのプロ用工具 GSR 10.8V-LI 発売。
世界初の工事現場用電動工具 GBH 36V-LI 発売。
2006 世界初、36Vコードレスハンマードリル。
世界初、ECP付き 10.8Vコードレスドライバー。
2007 世界最小、レーザー距離計。
世界初のリチウムイオン芝刈り機 ROTAK LI 発売。
世界初のリチウムイオンガーデンバリカンセット ISIO 発売。
2008 コードレスカットソー GMF 発売。
1台で木工・金工・コンクリートへの穴あけとドライバーになる UNEO 発売。
2009 世界初、EMP付き コードレス振動ドライバードリル。
世界初のリチウムイオン剪定はさみ CISO 発売。
14.4V・18V リチウムイオンスライドバッテリーシリーズを発売。14.4V/18VI
2010 日本専用、コンクリート探知機。
2011 クラス最短 コンパクト18 Vバッテリーのドライバードリル GSR 18 V-LI 発売。モーターを焼損事故から守るEMP付き。
2012 世界初のリチウムイオンを使用したコードレスドライバーIXO。発売10年で1200万台、世界で最も売れている電動工具。
https://www.bosch-professional.jp/jp/ja/knowledge-innovation/history/
これに、世界初のマルチツール発売、マルチツール用規格Star-Lock,グラインダー用規格X-Lockなどが続く。
また、レーザー距離計で市場を開発している。
我々が知る、多くのメーカーが開発したり採用している電動工具や規格がボッシュによるものであることが分かる。
ボッシュはマキタやHiKOKIと違い、18Vバッテリーを継続していて、汎用的な36Vシステムは採用していない(出力を要求されるハンマードリルではマキタと同じように36Vバッテリーを用意しているが、BITURBO+ProCORE18Vバッテリーで36Vモデル、100Vモデルを上回っている)。
しかし、BITURBOとProCOREバッテリーの組み合わせで36V機に負けない出力を叩き出している。当面18Vバッテリー規格で十分ということなのだろう。
40Vmaxへの完全移行は難しそうなマキタが18V機で40Vmax機と同等な性能のものを出し始めているので、マキタも18Vを主力と位置づけ直しているようにも見ええ、ボッシュと似た道を歩もうとしているようにも見える。
HiKOKIも36V機の名目で実は18V機というものもあり、36Vを活かせるものは案外少ないのかもしれない。
残念ながら日本版HPは情報が不十分であるし(変に重いし)、似た製品名で中身が違い、製品ラインナップがわかりづらいなど、消費者サイドからは情報が得にくいのでとっつきにくさもある。
たとえば、レーザー距離計では
GLM-50 比較的単純な距離計
GLM-500 高機能化
GLM-50C 500のBluetooth通信機能付き
GLM-50−23G グリーンレーザー Bluetooth通信機能なし
GLM-50−27CG 23GのBluetooth通信機能付き
はいずれも50mの距離計であるが、機能が全く違う。新製品は後に記号が増えていきルールがよくわからないので間違えやすい。Cはコネクト機能、Gはグリーンレーザーなのだろうが、いろいろな記号が使われて統一性がなくわかりにくい。
モデルが違うと記号が同じでも機能が異なるものがある。たとえば、
GLM-150C 150m 通信機能付き
GLM-120C 120m 通信機能付き+画像転送機能付き<高機能>。
GLM-150-23C 150m GLM-120Cと同じ機能
普通に考えたら、150Cと120Cが機能的に同等と考えるだろう。150Cの方が上位機種なのでむしろそちらの方が高機能と思っておかしくないが実は逆。
120Cが出てのち150−23Cがでて、120Cは廃番になってしまった。
だったら120Cを出さず150mモデルを改良すればよかったのに。
ラインナップのワイド化と機能刷新を虫食い的にやるので消費者サイドは混乱気味。その整理を始めたと言うことかも知れないが。
(DIY向けの距離計は遊び心があって面白い。)
おまけ付き限定モデルも最後尾に1文字追加になる。
更に、こんなわかりにくさもある。
すべて同じ210Nのトルクなのに、
GDR 18V-210C インパクトドライバー
GDS 18V-210CH インパクトレンチ
GDX 18V-210C 2in1インパクトドライバー(インパクトレンチとしても使えるインパクトドライバー)
がラインナップされている。
中身同じなら2in1だけでいいじゃん、とか思ったりする。需要が高いらしいし、多少の脆弱さがあったとしてもどうせ210Nだからめちゃめちゃハードな用途には向かないし。
さらにインパクトレンチだけがバッテリーと充電器が同梱されないもののみで本当にわかりにくい(理由はわかるが)。
このあたりはマキタやHiKOKIのラインナップの方が遙かにわかり易い。
***
初めてボッシュを買うなら限定のスターターキットがかなりお得。付属品が充実している。季節によっては破格のおまけが付いた限定モデルもある様だ。