2024年02月13日
日立の刃物研ぎ機をレストアしているのだけれど、ヤフオク画像では写真がなかった鉄亜鉛メッキのアンダープレートがさびさび。ツールレストを固定するボルトも固着。全体に砥石が削れた粉が張り付いていて状態は悪い。
機械を洗うということをしていなかっただけでなく、おそらく流しとかで多量の水を砥石にかけながら刃物を研いでいたのだろう。そのために常に機械全体に水がかかってサビサビに。
ベアリングはゴリゴリだったの交換。
ハウジングについた砥石の粉は、セメントと同じようにサンポールで剥がれやすくなった。
固着ボルトは、インパクトドライバーで叩けるものは叩いて外した。
手で回すツールレスト固定ネジはかなり強固に固着。潤滑剤を使いながら先の細いバイスグリップでネジをつかみぐりぐりし続けて何とか外すことができた。
サビサビアンダープレートはサンポール付けにし、まだとれない部分はサンダーでみがき落として錆転換剤とラッカー塗装。
凝り固まっていたモーター固定ねじ部の防振ゴムは硬くなって本来の機能を維持しておらず。適当なゴムワッシャーを注文してみた。
水タンクなどの欠品パーツは発注予定。
追記:
メーカーとしても水がある程度溜まってしまう流しで水道から水をジャブジャブかけられる使用の仕方は想定外だったのだろうとは思う。本来水タンクからちょろちょろと水を落とすものだ。当然常に充分排水できていることが前提だ。ところが、動画でも流しで水をジャブジャブかけて使っている例が見られるので、結構よくあるのかもしれない。
水を使うことが前提の機械なのに錆に対する考慮がなさ過ぎるように思う。アンダープレートは樹脂でもよいのに鉄に亜鉛メッキだし、水がかかるねじ部にステンレスを使う事もしていない。最も水がかかる砥石を載せるパーツも薄いメッキ。
モーターの回転を減速するギアは樹脂になっている。構造的には水は入り込みにくくはなっているが、オイルシールのようなものは使われていない。防水はグリスのみだ。
アンダープレートは新品でもそれほど高くないので交換した方がよいのかも。
あと、マキタとそれ以外のメーカーでは砥石の固定に関して仕様が違い、マキタは軸部分の丸い穴と少し離れたところに出っ張りがあって回り止めになっている。HiKOKIや新興製作所などのものは軸部分が切り欠いた丸になっている。
ところが砥石を載せる側はHiKOKIでは軸から少し離れたところにくぼみがあって、マキタ仕様のものも使えそうに見える。実際のところはわからないが。
追記: 2/14
組み立て完了。スイッチレバーの防水ゴムなど細かなところの痛みも修正してきちんと機能するようにした。
電気カンナの刃を研磨しているが、やはり刃が弧になっておかしな癖が付いているので、かなり時間がかかる。一度粗い砥石で研磨した方が良さそうだ。
今電動刃物研ぎ器に付いているのは1000番。手研ぎ用のダイヤモンド砥石の400番でやってみるかな。
追記: 2/15
マキタの刃物研ぎ機の砥石は、HiKOKIでも問題なく使えることがわかった。
マキタの砥石は他社と回り止めの方法が違うが、少なくともHiKOKIでは対応している。
Posted at 2024/02/13 23:35:16 | |
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