実家の中を整理しているが、この所はキッチン周りをやっている。
ゴミも食べ物も容器も食器も何も一緒くたにぐちゃぐちゃに突っ込まれひどい有様だが、頭にくるのがタッパーの類が、蓋と本体をわざわざ別に仕舞い、そのまま永遠に生き別れになっているのだ。
あちこちから掘り出してきて、ひたすら神経衰弱だ。
本家のタッパーなら同社製品に互換性があるが、他社のものは当然合わない。
蓋のない本体、本体のない蓋が多数出てくる。そこであちこち探して更に掘り出したものでまた神経衰弱だ。
ペアが見つかったものは漂白して洗う。
もうこれが山のように。
例によって自分が持っているものを把握しないままその時の気分でバンバン買い足してしまうから、似たようなものが山のように出てくる。
たまらん。
***
賞味期限切れとかのものも多数出てくるが、母が漬けた梅干しやらシソやら山椒の実やらも出てくる。
非常に困ったことに、彼女は漬けることに夢中になって、そのまましまい込んでしまって、そのままになってしまう。
これまで出てきたものは割とまだ食べられる状態のものだったが、ついにとんでもないものが発掘された。
ものは梅干しだったらしい。しかし、黒い。
濁った黒っぽい液体の向こうに、何やら黒く丸い物体がある。
元梅だった物体。
かすかに梅酢っぽいにおいがするが、梅ではない何かになり果てている。
梅ではない何か。箸でグズグズ崩れていく。黒っぽいこの何かは、もはや食べ物ではなくなっている。
腐っているわけではないが、変質している。
いったい、何十年放置するとこうなるのだろうか。
恐ろしい。
Posted at 2024/07/17 19:44:33 | |
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