某フリマサイトで、格安ジャンクLレンズを見つけた。値下げ依頼をするとあっさり安くしてくれた。
Canon EF28−70mm F2.8 L USM 1993年発売のLレンズ。EFのLレンズでは第一世代らしい。
この個体はレンズとの通信エラーが出るとのこと。
ぼけた写真が撮れることがあるがすぐ通信エラーになるとのこと。
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この頃のキヤノンのレンズは、ズームすると絞りユニットのフレキと干渉してちぎれてしまうとかいう、馬鹿げた持病を抱えているらしい。単なるフレキの劣化かもしれないが。それ故に、アリエクやeBayで補修用のフレキが手に入る。
さらに調べると、このレンズは今は作れない鉛レンズを使っていて、非常にシャープなレンズとして知られている。
ところが、中玉の合わせレンズの貼り合わせ樹脂が劣化して白濁するという持病も抱えている。
ジャンクレンズはどういう状態かとドキドキして待っていたが、本日届いたのでチェックしてみた。
・AFは生きている。世代が古いのでやや遅い。
・絞りユニットは作動しない。←フレキ断線確定
・中玉白濁
さすがジャンクである。持病を2つも抱えている。白濁のせいでミラーレスではAFの精度が落ちているようだ。別センサがある一眼レフでは問題ない。
このうち絞りユニットのフレキは既に手配済み。
中玉白濁については、貼り合わせの樹脂を剥がしてUVレジンで貼り付ける人もいるが、光学機器なので、光軸など各部のずれが生じてはどうしようもない。
キヤノンはとっくの昔に修理受付を終了しているし、メーカーや普通のメンテナンス業者の修理方法は中玉交換しかしないので、部品もとっくに枯渇している。
しかし、カメラ修理業者の中には、名レンズを復活させるというサービスを行っている業者もあるのだ、
合わせレンズを貼り直し、各部清掃と調整をして新品に近い状態にしてくれる。
絞りユニットのフレキ交換だけは自分でやって、レンズについてはこれを頼もうと思っている。
ジャンク価格はこれを頼んでも問題ない程度に安いし。分解による狂いが生じても調整してもらえる。
追記:
更に調べてみると、分解歴があるらしく、付け方を間違えたためのおかしな傷が付いていたりもした。
問題の曇った中玉に傷らしきものがあった(バルサム切れの一部かもしれないが)。
そうなると、このジャンクをそのまま活かすのは難しそうで、部品取りに格下げすることになりそう。
幸い、かなりの部分は綺麗で正常なので、中玉と絞りユニット以外は使えそう。
なお、分解してズームを動かすと、絞りのフレキに干渉しているらしい音がした。
Posted at 2025/06/13 18:02:14 | |
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