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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2025年06月29日 イイね!

【カメラ】本物のクソジャンクを再生してみた

 誰も手を出さない、リサイクル販売業者のOM-2を買ってみた。

 動作未確認、清掃なしのボロボロジャンクだ。

 届いてまず、

「これはヒドイ。本物のジャンクだ」

と感じた。

 それぐらい汚れているし傷は多いしそこは凹んでいるし。汚れはおそらくタバコのヤニだ。このカメラの時代は、喫煙者が大手を振っていた時代で、多くの機械がヤニにやられているらしい。

 ミラーアップ状態で、シャッターも押せないし、巻き上げもできない。電池がなくなったときのモードになっている。
 電池がないと何もできない機種なので、取りあえず、電池を入れてみるが、電池チェックのLEDが付かない!

 こりゃ基板がダメかも、と思いながら分解開始。

 付属レンズの状態はカビもなく落ちるくもりだけで、本体と比べて驚くほどよかったので十分元が取れているだが。


***

 この機種は巻き上げレバーを固定しているカニ目ねじが、レバーを覆う部品と接着剤で固定されていて非常にかたく、ネジをカニ目の爪で傷つけてしまうし、プラスチック部品が割れてしまったりする。
 おそらく、溶剤を流し込んで接着剤を緩めておけばいいのだろうけれど、40年以上経った接着剤はカチカチである。緩みもしない感じだ。
 結局無理矢理回したが、プラスチック部品は割れずに済んだがネジに傷が付いてしまった。他のOM-2Nではプラスチック部品が割れたので、そちらに部品を回すつもり(何しろ部品取り)。

 開けてみると、内部は思ったより綺麗。
 スイッチの接点の接触不良かと思い調べてみた。
 テスターを当てると、電池を入れても電圧が来ていない。

 そもそも電池の一つが液漏れしていた。電池を入れ替えてみたがやはりダメ。
 電池ケースからスイッチまでの導通や電圧を調べてみたが、どうも電池ボックスの接触不良があるらしい。少し改善を図ってみた。

 されにスイッチの接点を動かしているうちに、LEDが点滅。電圧が不十分ならしく、接点での電気抵抗が大きくなっている可能性がある。
 接点復活剤代わりにパーツクリーナーをかけて動かしているうちになんとかLEDが綺麗に点灯するようになった。

 こうなれば次はシャッターのチェックだ。
 この機種はシャッタースピードをバルブ位置にしてリセットボタンを押すと、リセットされる。
 押してみるとガシャッとミラーが降りてきた。

 露出計は光に反応して動いている(正確かどうかは分からない)。
 オートモードでは明るさに応じてシャッタースピードが変わるし、マニュアルではダイヤルに応じてシャッタースピードが変わる。

 この動作はほぼ完調である。

 ただ一点、そこを取り付けるとシャッターが上がらなくなる。
 これは底板が微妙に変形していて、シャッターのリンクに当たっていたためだった。
 修正して正常動作。

 ただ、よくわからない非常に弱いバネが一つ落ちて来たのだけれど、どこから出てきたものだか。困った。

alt

 WEB上にあった先達のこの写真を見て、バネの場所が分かった。早速取り付けておいた。

 とりあえず軽く清掃して、見た目はやや悪いが、ほぼ完調のOM-2が仕上がった。

alt

 先日入手した綺麗なOM-2Nはマニュアルモードにならない(オートになってしまう)状態だが、こちらはきちんと機能している。

 あちらもおそらくスイッチ関連の問題なので、分解して修理しよう。


 しかし、部品取りのつもりで手に入れたものを直していたのでは、いつまで経っても部品取りができない(苦笑)



Posted at 2025/06/29 18:09:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2025年06月29日 イイね!

【カメラ】プリズムの再生に向けて

alt


 これは、キヤノンPELLIX,FT,FXのペンタプリズムである。どれも腐蝕がある。

 これらの機種ではペンタプリズムは共通になっている。そのため、FTのジャンクから綺麗なプリズムを取り出して、PELLIXに移植することができた。

 PELLIXや初期型FTではモルト(スポンジ)が劣化したときにプリズムを痛めてしまう。
 もう少し具体的には、スポンジの可塑剤が染みだし、プリズムの銀層の保護に塗られている塗膜を溶かしてしまい、銀が酸化してしまうのだと思われる。

 そのため、FT後期型では対策部品になっているが、それでも傷んでいるものもある。

 上の写真の一番右はFXのものだが、対策部品なのにかなり腐蝕していて、これなど水没した可能性がある。                           

***

 プリズム再生には銀やアルミニウムの膜を形成してやればよい。

 メーカーはプリズム生産は銀やアルミニウムの真空蒸着でやっているらしい。
 鏡は銀鏡反応でもつくられる。

 銀鏡反応とは、銀イオンを過剰アンモニア水に溶かしてから還元することで銀が析出させる反応だ。ガラスの表面に析出すれば鏡になる。これでプリズムの反射面をつくるわけだ。ただし、薬品を調合したり、慣れや技術を要する。

 真空蒸着は、真空容器と真空ポンプ、熱源を用意すれば個人でも不可能ではない。小さなビンを使ってつくっている人もいるようだ。アルミニウムならコストが低く、溶かしやすい。
 装置さえ作ってしまえば銀鏡反応より手間がかからない。

 他には、メッキ様スプレーやアルミ箔を貼り付ける、表面鏡を貼り付けるなどがあるが、どれもいまいちだ。

 また、銀を塗装する塗料があり、かなりメッキ感が出るので、これでいけないかと思っていたりする。


 

Posted at 2025/06/29 13:46:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記

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