と言うのは冗談だが、高齢者の食事は問題が起こりやすい。
昨日の母親の場合、
1.4時過ぎにデイケアから帰ってくると、デイケアでおやつを食べたばかりなのにお腹が空いたと台所を見渡し、オイシックスから届いたばかりの5枚切り食パンを見つけるとそれを焼き、焼きすぎて焦げた部分をナイフですって落としてその辺をパンの焦げ粉でよごしまくり、そのまま台所において放置。
2.そのすこしあとに私が夕ご飯に炒飯とサラダ、放置されていた食パンを出すとそれを食べた。
3.そのあと気付くとこれまた届いたばかりのピザをトースターに入れて焼いたまま放置。
4.仕方がないので電子レンジで再加熱して持っていくとこれも食べる。
翌朝確認すると、これ以外にもパンを食べていた。
分かっていることと分かること
・高齢になってくると満腹中枢が適切に機能しなくなり、食べた直後であっても空腹感が生じやすい。そのため、すぐ食べ物を探し始めてしまう。
・空腹感を感じていなくても、食べ物が目に入ると食べたいと思って食べ始めてしまいがち。
・実際には空腹ではないので食べ始めても食べきれずに大量に残すことが常。
・基本的に食べ残したものには手をつけない。放置し、傷んだらそれを理由に捨てる。
・オーブントースターで焼く、電子レンジにかけるぐらいのことはまだ何とかできるが、短期記憶能力がかなり落ちているので、数分経つともう焼いていたことなどを忘れてしまう。たびたびオーブントースターや電子レンジに放置されている。
・わたしが買っている食物繊維補給のための飲料を、目にする度に何本も飲んでしまう。1日1本なのに。
・このため、1日に大量の食糧が封を切られ、そのまま放置されたり少し手をつけただけで放置される。食品ロスが甚だしい。
食事に関することでも多くの問題が生じている。
本人がオーブントースターぐらいならまだいいが、すでに電子レンジの使い方が分からなくなりかけていて、電子レンジ用の惣菜をあたためずに食べていることもある。
偏食も目立つ。
食事も管理しないとならないが、通所サービスにいくと昼の食事と服薬、3時のおやつまで管理下で与えられるので、比較的マシになる
しかし、今は要介護1で可能な最大限のデイサービス・デイケアの通所サービスに計3日行っていて、私が仕事をしている間母が自宅にいる日数が現在2日ある。
行っていない日の食事や服薬がめちゃくちゃになりやすい。
介護保険は当初要支援1だったので通所サービスが2日だったが、要介護1になり9月からは通所サービスを3日に増やすことができた。
今回再認定を受けて要介護2になったので、もう1日は増やすことができそうだ。この辺りはケアマネさんと相談しながらやっている。
週5日行ければ少なくとも昼食時に目が届かない状態はなくなる。
なにしろ独身の自分がすべてをやっているので、仕事に行っている間はどうにもならない。
仕事にかなり制限を受けているので、収入も少なくなりがちである。
当然フルタイムの仕事を選べない。
学校講師は時間を捻出しやすいので、ブラック校で私学共済や雇用保険がなくてもそんなブラックで低賃金な仕事を選ばざるを得ない。
私の人生の中では莫大な損失が続くことになる。
***
その仕事でちょっとした事件が起きた。
土曜日は2時間目から4時間目までの授業担当なのだが、行事の関係で突然授業変更が行われ、1限に入れられてしまっていた。
事前に可否の確認もなく入れられていたので、多くの講師がその事実を知らず、授業に教員が不在となった。
教科主任から【授業が入っている】という連絡があったのだが、あとで話をしていてかなり怒りを覚えた。
事前に確認もなく勝手に勤務時間外に授業を入れるのが間違っている。
しかし、とにかくこちらに非がある方向に持っていきたいらしい。
年度初めの時間割設定時に出す曜日や時間ごとの可否調査で、土曜日の1限に印が入っていないから学校側としては1限に授業を入れて当然だという。
とんでもない。
しかも事前に確認がなかったことについて、急ぎの変更だったので確認が間に合わなかったと。
話にならない。
非常勤講師はコマ単位で給料が出ている。時間割の授業時間が給与発生対象である。
授業が入っていないところに授業を入れるのであれば、事前の確認はもちろん、授業数を増やしているのであるからその分の時間外手当が発生するのだ。
また、授業変更で空き時間が発生すれば、拘束が発生している以上その部分にも手当を出す必要がある(空き時間にも手当を出す学校は希少)。
授業のない1時間目を学校がリザーブしているというのであれば、その旨を契約に盛り込む必要があるし、事実上の拘束であるから手当てを出す必要がある。
そもそも週に1日教科会議が設定されているが、面接時に無給で任意参加と言われていたが現実には強制参加である。拘束する以上は給与が発生するのだが。学校によっては手当を出すし、出せないから講師は不参加になっている学校がほとんどだ。
さらに、この学校では曜日ごとの授業数調整のために本来授業がない曜日に他の曜日の授業を割り振ることがたびたびあるが、授業不可の日に入れているのだから、希望時間の印が付いていないから授業を入れるのは当然という主張は通るはずがない。
昨年は掛け持ちで勤務日ではない水曜日に他の曜日の授業を入れられた場合、有給で対応していたが、なんとその休んだ授業を本来勤務ではないではない時間帯に振り変えることを強いられ、有休が非勤務日サービス出勤で振り変えさせられるという労働監督基準監督署案件を平気でやらされた。
それが通用するのはフルタイムの人間だけなのだが、講師にも無理強いしている。講師には振休が存在しないのに、専任が振替休日で対応することを無給で強いられる。
***
この学校では時間割の変更が日常的に行われ、その度に今回のような授業がなくなるトラブルが頻発してきたが、なんの反省もなくおなじことをつづけている。
他校では時間割の変更は、担当者の交代などを原因にして行われる程度で、ほとんど動かさない。動かせば混乱が起こるから動かさないのだ。
休みを取れば原則自習である。
しかしこの学校では自習を極力させないという上からの言明があるらしく、担当者がいない場合は他の授業を入れることにしているらしい。
授業変更が極めて頻繁に行われその度に混乱と授業の教員不在がおき、講師の権利侵害、賃金未払いがおきている。
しかもこの作業は本来管理職が行うべきであるがなぜかペーペーがやっているので、契約を全く考慮しなくなってしまっている。
この学校で労働者の権利意識が低すぎることが問題なのである。
巨大な大学グループの附属校であるが、学校単位では労働組合がないらしく、かなりめちゃくちゃになっている。
大学や付属病院はきちんと労働運動をしていて、昨年は賃上げを認めさせ、グループ全体で非正規職員まで賃上げがあったが、附属校案件は組合がなく労働条件の交渉ができないので労働者の権利意識が極端に低く雇用者の言いなりになっている。
このため別の附属校の講師だった人が私学ユニオンに加入し、理不尽な5年雇い止めや時間外手当がない(タイムスキャンをしてからの居残りをさせられる典型的な労基法違反)などの案件で団体交渉になっていたりする。
この学校も長くて来年までで、今からマメに次の仕事を探さねばならない。
次は私学共済にも雇用保険にも入れない低賃金ブラック校しかないかも知れない。
それなら最大限失業手当を受け取って技能研修した方がはるかにマシだろう。
派遣の仕事なら仕事を見つけやすくはなるだろうし、厚生年金や健保も付く。
私学は実質フルタイム勤務であっても所定労働時間が不明な契約書(こんなものは無効)で、授業時間=労働時間として社会保険加入を免れるのが常であるから、散々中抜きされる派遣の方がマシなケースが多いのだ。