今日行った物忘れ外来で、前回の血液検査の結果を見て、いくつか異常値のものがあると言う話になった。
特に気にしていたのがCRPという項目。1.62で0.30を大きく超えている。
これはC反応性蛋白と言い、組織の感染、炎症が起きると上がる。
しかし、白血球は正常値なので、感染症ではなさそう。
血清鉄も36と正常値45〜170より低い。
そこで、ガンの可能性もあるので、ガン検診を受けた方がよいと。
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血清鉄が低値。
鉄不足で低値を示すMCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)も31.1と正常31.3〜36.1に対して低値。
さらにTIBCという血清中のトランスフェリンという鉄を運ぶタンパク質も低濃度である。
鉄不足な状態であるのは確かである。
実は母は橋本病の疑いと以前診断されていて(過去のデータを見返したときに、血液検査結果に医師のメモがあるのを見て、近所の内科に出してもらっている薬を確認し、橋本病の疑いで投薬を受けていることが分かった)。
橋本病とは、自己免疫疾患の一つで、甲状腺が攻撃を受け慢性的に炎症が生じる病気だ。
過去数年前に3回CRPを含む検査をしていて、その際は正常値であったが、今回初めて異常値が出たことになる。
橋本病が悪化して炎症でCRPが増加し、その合併症で血清鉄の低下が起きていると考えると筋が通る。
甲状腺に刺激を与えるホルモン(TSH)は正常値で、甲状腺ホルモンであるFT3は低値だ。
ここでも甲状腺に異常があることが疑われる。FT3が低い場合、本来はTSHが高くなっているべきであるが、この辺りはよく分からない。
甲状腺機能低下が意欲低下に結びついている可能性がある。
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アルブミン低値、コリンエステラーゼ低値で、肝臓の機能が落ちている可能性があるが、他の主な指標に異常がなく、B型肝炎の抗原は(−)である。
コリンエステラーゼはコリン作動神経ではたらく酵素で、神経伝達時に放出されたアセチルコリンを除去する。
母は意欲低下を回復させる目的で、アルツハイマー型認知症の進行を抑える為に、脳内でのコリンエステラーゼの働きを抑える阻害剤を処方されており、ちぐはぐな結果になっている。
取りあえず、タンパク質と鉄分が不足しているうなので、レバーを食べさせることにしようか。
実際、この所全く食べていない。
Posted at 2025/10/09 14:34:13 | |
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母の介護 | 日記