先日投稿したように、母には甲状腺の機能障害が起きている可能性がある。
以前耳鼻科で血液検査の結果橋本病という、免疫によって甲状腺が攻撃を受けて機能が低下する病気の可能性を指摘され、その後の血液検査で指標値が改善していたのでそれきりになっているらしい。
橋本病は女性に多く、3〜10%が罹患しているという。甲状腺の機能昂進が起きるバセドウ氏病も女性に多いことが知られている。
そのため多くは治療を受けていないし受けなくても大きな問題は起こさないケースが多いようなのだ。
今回の血液検査では炎症指標が上昇しており、甲状腺ホルモン(FT3)が低いレベルだったことが甲状腺への自己免疫の可能性を示すほか、血中鉄分が少なく、鉄欠乏が甲状腺を攻撃する自己免疫にも影響することが知られていて、ここもつながっている。
さらに、甲状腺機能低下は全身の活動レベル低下をおこすので、母が訴える慢性的なだるさ、やる気の消失にもつながってくる。
鉄欠乏はガンによっても起こる。
鉄分が食事から充分取れていないのか(量が減り偏食が強まっている)、消費されやすいために少ないのかは今のところなんとも言えない。
ガン検診はいずれ受けるにしても、甲状腺については以前から気になっていたので、関連指標の悪化はいい機会だ。
まず内分泌系に強いクリニックで診てもらおうと思っている。私の自宅に近いところにあるクリニックが内分泌系疾患を専門にしている。
超音波エコーで甲状腺をみると萎縮の状態も分かるので、そういった一連の検査を受けてみるのは懸念点をはっきりさせる上でよいだろう。血液検査とエコーぐらいなら侵襲性も低く、負担がかるい。
甲状腺のことをずっと気にかけていたのは、かなり以前、母が若い頃バセドウ病と言われたことがあるようなことを言っていた記憶があるためだ。
その後確認しても本人は否定しているのだが、単に覚えていないだけかもしれない。
バセドウ氏病も甲状腺への自己免疫で起こり、症状は真逆ながら橋本病からバセドウ氏病へ変化する例もある。
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なお、バセドウ氏病というと特徴的な眼球突出を思い浮かべやすいが、確か発生は患者の3割程度と意外に低い。昔調べて驚いたことがある。
Posted at 2025/10/12 21:47:43 | |
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母の介護 | 日記