
自分には2台のクルマがある。
共にジウジアーロデザインのクルマだが、キャラクターが違っている。
SVXはどんな長距離・条件でも余裕を持って走破する真のGTとして生まれた。
ピアッツァは小粋でスポーティーな多用途の実用的小型スペシャリティーカーとして生まれた。
SVXには高級なイメージとそれに応えるだけの性能と素材が与えられた。
ピアッツァには未来的なイメージとそれに応える新技術・センスのよい素材が与えられた。
SVXでスポーティーイメージを追求する人もいる。ピアッツァでスポーティーイメージを追求する人もいる。その反対に「大人」のイメージを追求する人もいる。人が求めるものは様々である。
ピアッツァは登場時に「シニア感覚」を謳った。大人のためのクーペ。しかし、117クーペの真の後継にはなれなかったピアッツァは時代に翻弄され、元々もっていた小粋なイタリアンカーの雰囲気を失っていった。スポーティーなイルムシャーや高級イメージのロータスは、それぞれよい個性をもったグレードだが、原点からはずれていったように思う。
ロータスに優れた素材を与え高級感を求めても、限界がある。
ならば、原点に立ち返り、明るいイタリアイメージのスポーティなクルマとして再生させよう。小回りの利く、実用的で美しいラインをもつクルマとして。
明るいイタリア車の外装色をあたえ、目に触れ手が触れるステアリングやシフトにはイタリア製の木目素材と皮革素材を与えよう。決して下品にはならないように、素材は大切にする。
高級感はSVXに譲ればよい。車としての性能も車格もあちらが上なのだから。
2台のジウジアーロのクルマをもつことで、性格の違いから使い分けを考えるようになった。
ピアッツァに黄色がベターかどうかは分からない。日本人はあまり好まない色であるし、純正色としてもほとんど世に出なかった色である。
黄色より赤の方が無難であっただろうとはとても思う。
アルファの赤を使ってみるのも面白かったことだろう。アルファの赤と言っても様々であるが。
少しシニアイメージだが少し暖かみのあるロマネスクシルバーやもう少し色味のあるシャンパンゴールド系の色もよかっただろう。
小さく見えるので暗色系だけは使いたくなかった。
Posted at 2009/07/28 20:40:18 | |
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PIAZZAとSVX | クルマ