
日本分析センター(千葉市)からでた3/15~3/31までの空間線量と放射線物質の資料を見てみる(
原資料)。天気図は
ウエザーマップから拝借した。
千葉市での放射線量(一番上の太い青)は15日あたりと21日に2つの大きなピークがあり、15日あたりには細かな鋭いピークがいくつかある。
いずれも本州南岸を低気圧が通過し、北東の風が吹きやすかった場面である。15日は曇り、21日は雨である。
15日の放射線量(一番上の太い青)が鋭いピークを作っているのは放射性物質の通過が考えられていたが、この資料を見ると主体はキセノン133で、これは希ガスで、風に流されて通過したことで空間線量が一時的に高くなったと思われる。
21日は空間線量が上がってもゆっくりしか下がらない。放射性物質の降下と、降り積もった放射性物質の影響と考えられたが、ヨウ素131ヨウ素132,セシウム134,セシウム134,セシウム136,テルル132などの物質が主体であったことが分かる。
これらの物質は雨によって集められ降下したもので、風で吹き抜けた気体による影響が主体であった15日との違いが明確である。
ヨウ素131,ヨウ素132,テルル132などの短寿命な物質は明確に減っていっているが、比較的長寿命のセシウム134,セシウム137はほとんど横ばいで、今後も影響が残り続けると言える。
以前つくばにあるKEKのデータで21日のピークでは15日には目立たなかったさまざまな核種が検出されていることを見たが、それが降雨の影響であったことがこの資料でよく読み取れるように思える。
KEKなどの資料ではヨウ素に比べセシウムが早く減少しているように見えたが、日本分析センターの資料では半減期通りになっているのはなぜか不明。
Posted at 2011/04/02 09:30:55 | |
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放射性物質・放射線 | 日記