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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2013年09月14日 イイね!

手持ちバイオリンの比較

 もう、ほとんどの人は全く興味がなさそうなバイオリンネタ。

 自分でも信じられないけれど、5挺ものバイオリンを持つことになってしまった。そのうち1挺は形見のバイオリンなので基本は保存。残り4挺について、比較してみた。

・ノンラベル(メーカー不明、生産年不明)



 もっとも軽い(431g)。古い(100年程度?)ため、木材がやせ水分も減ったためであろう。低音が非常に豊かで、音の厚みが別格。ただし下が厚い分少々ダークな印象。弾き方による音色の変化が大きく表情が豊か。
 E線が少し弱かったので少し太いものにしたらとバランスがとれた感じがする。
 山形県の旧家から出た、古い割りに傷の少ない個体。フィッティングはマホガニーに交換。


・ピグマリウス デリウス DV-120 (2002年)



 軽い楽器(433g)。中国生産で国内最終調整をしている楽器。そのためコストパフォーマンスが高い。おそらく音が出やすくするため木を薄く削って作られている(中国製では多いらしい)。長期間の使用ではどうなるのか気になるところ。
 低音が豊かで高いところもよく出るので比較的華やか。音の厚みではノンラベルに譲るがバランスはよいかも知れない。表情がそれなりにある楽器。カールへフナーNo.660やスズキNo.330にくらべると低い音が厚い分少々ダークな音色。
 手工を謳っているが、機械で切り抜いたりプレスで作っていないと言うことか? 中国製では人件費が安い分人が作っているのが普通らしいが。
 10万円クラスの楽器で、入門・練習用として位置づけられている。
 魂柱が倒れているためジャンクとしての出品だったが、傷が少なく美品だった。この楽器としては安めの落札だった。

・カールへフナー No.660 (1950年代?)



 重め(506g)だが、これぐらいがバイオリンの質量としては普通らしい。G線の低音は4挺中もっとも弱いが華やか。音の厚みはそれほどないが、パワー感があり音がよく伸びる。とても反応がよい。クラッシックよりもポピュラーな音楽に向きそうなキャラクター。
 ドイツ製の量産品。塗装の仕上げは今ひとつ。スクロールの作りも少々雑な印象。当然、明らかに手彫りだ。ドイツの老舗量産メーカー カールへフナーが戦後成長していく初期のものだけに、荒さがあったのだろう。工房製の手工品と比較してはいけない。
 裏板には薄いがトラ杢が出ている。最低限よりはマシなグレードか?
 1万円を切る格安入手だが、つき合いやすく元気な音色。入手時から傷が結構あるので気にせず練習に使える。


・スズキ No.330(1975年)


 おおよそ標準の重さ(472g)。G線の低音もそれなりに出るが、シャリシャリとした非常に高い音の成分が強いのが独特に感じる。中音域が弱いのか音の厚みは今ひとつという印象。
 他の楽器の音に共鳴して鳴りやすい。
 言うまでもなくスズキバイオリンの量産品。仕上げは美しいが、量産らしくスクロールの彫りは少々甘い。
 傷が少ない美品で、バイオリン工房で整備されており、弓毛や弦も交換されているので、いい状態で安心して弾ける個体。自分にとっての基準の楽器。

 **

 実際に弾いてみると、ノンラベルの音がもっとも密度が高くぐっと来るものがある。

 逆に薄く感じるのがスズキだ。

 これは音の表情変化の度合いにも言える。
 

 イメージとしては

  ノンラベル君

 =======(壁)

  ピグマリウス デリウスDV-120

 -------(壁)

  カールへフナーNo.660


  スズキバイオリンNo.330


という位置づけになる。値段相応というところなのだろう。


 ただ、ノンラベル以外は基本的に入門・練習用の楽器。あんまりどうのと言っても仕方がないのかも知れない。もっと高額なバイオリンだとどんな印象なのか、興味があるが自分で買うことはないだろうな。

 多くの楽器を買ったのは、結局ノンラベルバイオリンの良さを確認するためのようなものだった。

 しかし個体ごとの個性がはっきりしているので、気分で使い分けたり曲で使い分けたりするのは楽しいだろうな。

 **

 もしアドバイスするなら、スズキNo.300/330ぐらいを考えているのなら、もうすこし増額してピグマリウス デリウスあたりまで考えた方がいいと思う。No.200あたりの予算しかない場合はさすがにきついが、その場合積極的に中古に当たった方がいいだろう。
 演奏時に表情が豊かな楽器の方がよい。ピアノも同じで、音色変化の大きな楽器の方がコントロールできる幅が大きい分楽器を繊細にコントロールできるようになる。
 

 **

 ヤフオクを見ていて思うのは、やはり量産品は安くしか落札されない。入門クラスの楽器はやはり安い。
 スズキのNo.300位だと、元はセットで定価10万円、売値で7.5万円ぐらいのものだが、ヤフオクでは2万円台ぐらいか。
 元が10万円のピグマリウスDV-90だって2~4万円ぐらい。
 同じぐらいのチェコ製のルドルフ フィドラーだって2~3万円ぐらい。
 きちんと整備するのに1~2万円かかるのでそれを考えると差は圧縮されるとはいえ、楽器を新品で買うのはなんかばからしく感じる。中古の方が木の乾燥や軽量化が進み、音が良くなっていることが多いはずであるし。
(ちなみに、楽器の買い取りは、こうしたメジャーメーカーの入門用ではよくて数千円程度らしい。新品を買うのは馬鹿げているとすら思う。売るならヤフオクの方がずっとマシになるだろう)

 古いバイオリンの掘り出し物を探すのも面白いが、良さそうなものは結局結構高くなるので、リスクに見合うかどうかは分からない。
 目に自信があり、修理・修復技術もあるというのならチャレンジもいいだろう。


Posted at 2013/09/14 13:31:54 | コメント(6) | トラックバック(0) | 楽器 | 日記
2013年09月13日 イイね!

カールへフナーのバイオリン

 実は、ピグマリウスの前に、ドイツの量産バイオリンに興味を持っていて、1万円もしない格安のを手に入れてしまった。
 カールへフナーという大手メーカー製で、工場と非常に若い製造番号から1950年代ぐらいのもの。




 No.660というモデルだが、何しろ古いのでデータが見当たらない。何とか裏板にトラ杢が出ているが、グレードとしては低そうだ。何より塗装の仕上げがいい加減で、ムラが多い。スクロールも左右非対称でホリが若干雑。現代の製品ならこんな仕上げは許されないだろう。職人が流れ作業で作った量産品なのだろう。
 ドイツの老舗メーカーだが、戦後拡大していく時期の初期の製品に当たるようで、そう言う時期だけにこういう仕上げになったのだろう。それ以前のチェコ製のものは、かなり驚くような作り方をしていたらしい。

 弦と弓はぼろぼろだったが、弦を張り直して音を出してみると、非常に華やかな明るい音。ただし低音域は他のものに比べて量感が少ない。

 **

 数万~数十万の範囲のバイオリンの音はやはり値段相応。

 よいバイオリンほど中低音が厚いようだ。安いバイオリンほど高い音が強くなり、弦の音が主体に鳴る。要するに胴が鳴っていない。

 ただ、低い音が強いと音に厚みが出る分遠くまで届く鋭い音が出にくい。バランスがよくとれたバイオリンがよいバイオリンなのかも知れない。

 **

 重量を量ってみた。


ノンラベル    431g
ピグマリウス   433g
スズキ330   472g
カールへフナー 506g

 よいバイオリン軽いと何処かで読んだが、中低音の良さの印象と完全に一致する。

 軽いほどよく胴が鳴り、中低音域が厚いようだ。

 ただ、カールへフナーの音は厚く、スズキNo.330の音は比較的薄っぺらく聞こえる。音の厚みで順位を付けるならこの2つは逆転する。



Posted at 2013/09/13 16:11:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 楽器 | 日記
2013年09月13日 イイね!

大人の恋愛?


 昔、こんなことを言う人がいた。
「既婚者だって、恋愛していいと思うの」
「結婚していてもときめきが欲しい」
「ちゃんと割り切れば、心も豊かになって家庭にもいい影響があると思うの」
 夫も娘もいる女性だ。特段家庭に不満はないという。

 思わず返答につまってしまったが、こりゃ、困ったことを言う人だなと思った。
 まあ、本気にならずに楽しむ程度につき合うなら、本人は楽しいかも知れない。
 しかし、それにつき合わされる方はどうだろう。完全な遊びとしてつきあうならまあ、良いのかもしれない。しかしまじめな独身では、本気になっても不思議はない。いざ本気になってもそれ以上の餌はやらないというわけだ。
 逆にその女性が本気になってしまったら、それこそ目も当てられない。

 もし、相手に本気でアプローチしなくても、ことあるごとに色目を使われたり感情を匂わせる行動をとられたら、落ちてしまうかもしれない。その相手をどうフォローするのだろう。

 ちょっと自己中心的すぎる。

 こういう人とは距離を置いた方がいい。そう考えて適当に相手しておいたが、ちょっとしたことのお礼ということで食事の約束をさせられていた。もういいというのにことあるごとに言われていて、数年後に一度実際に食事した。まあそれだけだけれど。

 **

 ときめきが欲しいというのは分からなくもない。そういうことを思っているらしい既婚女性はたくさん見てきた。
 けれど、ときめきが欲しいなら、本でもドラマでも映画でも、バーチャルなものでもある程度満たせるだろう。もし、生身の人間を相手にするなら、それ相応の覚悟があるべきだろうに。
 生物学的には、より優良な遺伝子を求める行動と考えられるけれど。

 独身女性と両思いというのに、変な思いこみから取り巻きからさんざん邪魔をされてひどい目に遭ったり。彼氏がいると公言しているのに、自分にはただの友達だと言い続けて迫って来て、うまくいかなかったら今度は保身のためにおかしなことを言いふらされたり。
 なんか、恋愛がらみではつくづく変なことばかりの人生だ。

Posted at 2013/09/13 15:46:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2013年09月11日 イイね!

またジャンクバイオリン


 ヤフオクで、つい目に入ってしまったのが、ジャンクバイオリン。

 ものは文教楽器のブランドでピグマリウス デリウスという量産ではない手工モデル。少なくとも10万円以上の、結構高価な商品。

 ただし、ジャンク扱い。

 いくつかヤフオク段階で分かる理由を列挙してみる。

・内部にある重要な部品『魂柱』が外れている。


 内部にある棒が魂柱。これがないとバイオリンはまともに音を出せない。バイオリン工房に持ちこんで立ててもらうと5000円ぐらいかかるらしい。

・モデル表記が曖昧。
 ピグマリウス デリウスにもいくつものモデルがある。2002年なので旧タイプだが、モデルは3つあった。価格が違うがどれか分からない。
 しかし、ペグやテールピースなどは黒檀ではなく紫檀で最下位モデルではなさそう。

・傷などがどの程度あるのかよく分からない。
 写真からはほとんど傷らしいものが見当たらないが、どこにどういう傷があるかはっきりしない。

 **

 ジャンク品扱い。……なのでどんな問題が内包されているか不明。出品者も「説明が不十分かも知れない」がそれもふくんで入札せよとのことで、かなりどきどき。


 リスクいっぱいだが、入札。一人と争いになったが予算内で落札。1万円台。ケース、弦の予備、肩当て、ミュートが付属。


 しかし、ジャンク価格とは言え問題が多くてどうしようもなかったらどうしようとか、最下位モデルだったらあまりお買い得ではないなあとかと思い、後悔の気分にも。

 それが届き、荷をほどいて驚いた。非の打ち所がないぐらい綺麗。傷などほとんどない。ケースも新同。

 ただし、もう一点問題が。ナットと呼ばれる黒檀製の部品がはがれてしまっていた。手持ちの膠で接着しておいた。

 
 いよいよ魂柱を立てる作業をしてみた。

 工具は次の魂柱立て。


 初めて扱うが、要領は分かっている。普通はなかなか立てられないそうだが、2度目できちんと立てられた。左のf字孔ではなく右のf字孔から入れると立てやすいと何処かに書いてあったがその通りだった。

 魂柱さえ立ってしまえばしめたもの。早速チューニングして音を出すと、これはすごい。低音もしっかり出て華やかで自分好み。
 例のノンラベル君に継ぐ本格的な楽器だった。

 ちなみに、モデルはDV-120で真ん中のグレード。セットで20万円ほどのもの。今回のものはケースや付属品がそのセットと多少違うし弓はなかったが、結構高価なバイオリンだ(とはいえこの世界では、これでも入門用)。


 


 赤いニスが塗られ、裏板にはとても美しいトラ杢がでている。



 ノンラベル君より安く手に入れられた。
 ノンアベル君は出自が不明なのでこれを除けば、私の持つ中ではもっとも価格の高いバイオリンになる。


 ちなみに、最終工程は日本で調整しているが、中国製。
 中国製のバイオリンは、きちんとしたものなら価格で2~3倍の欧州製と同程度とか。

 このバイオリンもかなりコストパフォーマンスがよい楽器と言われているらしい。


追記:

 ピグマリウスの中古を買うのは、楽器そのものがよいだけでなく、付属品の質がよいこともメリットがありそうだ。
 ケースはSuper Lightという軽くて使いやすいケース。これだけでも新品売値が2万円ぐらい。アルシェの弓がついていれば、一番下のグレードでもフェルナンブーコをつかったもので新品売値2万5千円ぐらい。セットの中古で安くゲットできればお得感がある。これがスズキの200~300番台だとぐっとグレードが下がる。
Posted at 2013/09/11 22:35:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 楽器 | 日記
2013年09月05日 イイね!

バイオリンが3挺


 まさかの3挺目のバイオリンが先日届いた。

 祖父のバイオリンは音の点で物足りないのと傷などはあまり付けたくないこと、ノンラベルのバイオリンはニスが古くなっていてかなり取り扱いを慎重にしなければならないことから、練習用にもう一台買ってしまった。

 スズキバイオリンのNo.330と言う、今は単体で定価8万円、セットで11万円ぐらいのものの中古で、1975年製。自分の年齢に近い。ストラディバリウスコピーの、まあ標準的なモデルだろう。
 バイオリン工房によって弓毛、弦の交換、各種調整をされた物。ランクで言えば練習用としては中の上ぐらいか。

 新品のケースも付いて、かなりの美品。ヤフオクで同ランクの楽器を買って調整に出してケースも付けていたらもっと高いだろう。と言ってもこれもヤフオクなのだが楽器店の出品。

 
 **



 左から、旧家から出たノンラベル君、スズキNo.330(1975)、スズキNo.11(1950年頃?)

 スズキのNo.330は、同じNo.330の中でもこれはよく鳴る個体だそうで、かなりよく鳴るし華美で明るい音色。ちょっとガチャガチャしすぎる感もあるが、それなりに厚みのある音で、結構いい楽器のようだ。いい買い物だったかも知れない。顎当てをより大きなスズキのツゲのガリネリタイプのもの(ノンラベル君につけていたもの)に付け替えている。

 ノンラベル君はこれと比べるとダークな音色だが、駒や魂柱を調整したり弦を張り替えたり(最初はかなりの安物にしていたが、今は標準的な手持ちのトニカのスチール弦に張り替えた)繰り返し音を出したりしているうちに結構輝きが出てきて、華美ではないが厚みのある音色になってきている。f字孔の形はガリネリ型だが、全体の形はNo.330とよく似ているのでストラドをもとに作られた楽器っぽい。

 祖父のバイオリンは胴の鳴りが少なく弦の鳴りが強い固い音。素朴な音と言ってもいい。表板が厚く堅い。少し小ぶりで表板や裏板の隆起が大きく、ストラドとは別の楽器が元になっているようだ。

 **

 ノンラベル君はペグの止まりがひどく悪かったので、フィッティングを丸ごと交換した。マホガニーにしてみたが、木が柔らかいのでもしかすると音にはマイナスだったかも知れない。
 しかし、E線の音は前より出るようになった。
 駒や魂柱の調整で少し音が変わってきたし、弾き込みでも変わってきているようだ。
 現状No.330に比べて華美さはないが、高い倍音も出ていて、胴の響きが強く音が厚い。長く寝ていた楽器故、弾いているうちにもっと音は変わってきそうだ。

 

追記:
 WEBのバイオリン工房の情報を参考に、倍音を増やすべく、駒の厚みをより薄く、穴を削って広げて軽く加工。確かに音が変わって面白い。
 ただ、楽器の性格までは変えられないので、いろいろなことを組み合わせてやっていく必要がある。




 
Posted at 2013/09/05 12:49:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 楽器 | 日記

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