11/16 20:44の地震の時、たまたま千葉市の実家の外にいて、歩いていたので最初はゆれに気付かなかったが、そこら中の家の雨戸が激しくガシャガシャと音を立て、電線が揺れているのを見て地震と分かった。縦揺れを激しく感じた。
ニュースによれば千葉市直下。ここには地震の巣があってたびたび小さな規模のものが起きているが、M5クラスは珍しい。
いつものように
NIEDの資料を示す。
実は、
今年の3/14早朝にもM4.9がおきている。
この場所は、先日来何度か起きている茨城県南部の地震とも関係がある。
関東フラグメントの東端と太平洋プレートの境界なのである。
最近30日間の地震で千葉市付近にたくさんの震源があることが分かる。今回の地震の震源であり、小規模なものはたびたび起きている。また、これまでには
2005年にM6があった(この時私はイベントがらみで近所の高校との行き来のため車の運転中だったが、すぐに地震に気付くほど揺れが大きかった。千葉市の震度4)。
この真上あたりで茨城県に入るとここにも地震の震源が集中している。先日来大きめの地震が続いている部分だ。
これらの地震の位置と下の存在が提唱されている小プレート(関東フラグメント)の東端部が重なっている。

(
産総研HPより)
安政江戸地震(推定でM7前後)もこのあたりが震源ではないかという。
上にのせた断面の図でも沈み込む太平洋プレートの上に1枚プレートが重なっているように見える。この形状は東北地方太平洋沖地震後の数々の地震でかなり鮮明になってきた(多すぎて塗りつぶされている)。
このところ関東フラグメントの東端部で大きめの地震が多く、気になっている。
何度も繰り返しているが関東あたりは東北地方太平洋沖地震での歪み開放でストレスがたまっている部分である。
関東フラグメントと太平洋プレートの境界には安政江戸地震以降のすべり欠損(すべり込みが起きているのにプレート同士の接着によって滑らないこと。歪みがたまる状態)がたまっている上に、東北地方太平洋沖地震の発生によってストレスが加わっているだろう。同プレート境界の海溝型地震が生じているというモデルに従う限り、ある程度の間隔で周期的に起こりやすく、いつか「ぽん」と行ってしまう可能性が充分にある。
それはいつかは分からないが。明日か5年後か20年後か。
#先々週ぐらいからか、やたらに地震情報のポップアップが増え、全国的に小規模なものも含めて地震の頻度が増加した印象があった。そう言うことを書いておこうかと思っていたが書かずにいたら今回の地震。全国的に小活動期。
関連:
[講演要旨] 関東のプレート構造と安政江戸地震の震源
遠田晋次(産総研)・中村亮一(東電設計)・宍倉正展(産総研) ・William H. Bakun・Ross S. Stein (USGS)
http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P063.pdf
Posted at 2013/11/17 02:10:09 | |
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