日本共産党の主張を見てみると非常に面白い。
広い範囲にわたって、極めて正当な主張をしていることが分かる。
その視点は弱者支援、平和、脱原発、核兵器廃絶、女性の地位向上等々。
ただ、それをすべて実現することは現実にはかなりの困難が伴う。それ故に「共産党は理想論ばかりだ」と揶揄される。しかし理想を持たない政治など、腐敗政治そのものだ。
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元来の共産主義と日本共産党の主義主張は隔たっている。
日本の政治に立憲主義と民主主義をとりもどすというのがいまの共産党の事実上の主張になっている。もっとも民主主義的なのが共産党と言えるのかも知れない。
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共産党の「正しすぎる主張」は、野党の中でも突出しているように見える。そのために野党同士の共闘を行い加わるということがなかなか難しい部分があったように思う。
ただ、このところの共産党は、自民安倍政権の暴走を見て野党の共闘態勢を推し進めてきた。
「安保法案廃案」で野党が団結して安倍政権を倒し、「国民合連合政府」を樹立しようというものらしい。
http://www.jcp.or.jp/web_tokusyu/rensei/post-1.html
これがなったところで共産党が民主や維新と組んで連合政府に加われるものでもなさそうだが、とても面白い動きになってる。
しかし、維新には民主を見捨てて橋下の元に走ったものが多く、再度一緒になるのは認めがたいということもあるだろう。
一方で、民主党のイメージが非常に悪くなっているため、その看板を捨てるチャンスととらえるものもいるらしい。
追記:
かつての共産党は暴力革命を肯定していて、様々な事件にも関わった。一方、共産主義の防波堤と位置づけられた日本は、天皇制や財閥を残し、国家主義的なしくみを残すことで民主主義を根付かせなかった。民主主義は共産主義者にも活動の自由を与えるものであるからである。共産主義の蔓延を防ぐこともあり、公安は共産党を危険勢力として徹底的にマークし続け、分裂して暴力を放棄し、さらに多くの共産主義国が民主化した後も、チラシを入れるだけで微罪逮捕するなど活動に干渉し続けた。一方で政治的左右ばかりを見ていた公安は、オウム真理教のような危険なカルトの犯罪を事前に押さえることができなかったという失態も冒した。今でも公安は日本共産党を危険な勢力としている。公安は反共を最大の目的とし、共産党を監視対象としないと存在理由がなくなっていることも理由と言われる。
Posted at 2015/12/27 12:22:03 | |
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