たまたまネットを見ていて目に入ったのだけれど、昔から気になっていた危険物取扱者の資格を取ってみようかな、なんぞと思った。
理由は聞いていないが、大学の時の友人が資格を取りたがっていたことを覚えている。
以前は危険物取扱主任者という名称だったが、今は危険物取扱者に改称されている。1971年に改称されているが、未だに前者の名称を使っているものも見られる。
甲種、乙種、丙種があるが、甲種は化学を短大以上で修めるか、乙種と2年の実務がないと受験資格がない。他は受験要件がない。
乙種には扱える種類によって6つの資格がある。
乙種第1類
酸化性固体(塩素酸カリウム、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムなど)
乙種第2類
可燃性固体(硫黄、赤リン、マグネシウムなど)
乙種第3類
自然発火性物質及び禁水性物質(ナトリウム、リチウム、黄リンなど)
乙種第4類
引火性液体(ガソリン、灯油、軽油、エタノールなど)
乙種第5類
自己反応性物質(ニトログリセリン、トリニトロトルエン、アジ化ナトリウムなど)
乙種第6類
酸化性液体(過酸化水素、硝酸など)
このうちもっとも多くの取得者がいるのが乙種第4類だ。と言うのも、ガソリンスタンドでは1名以上置かなければならないためだ。その他、化学系の事業関係、ビルメンテナンスなどで求められる資格でもある。
合格率は何と30%台らしいが、ガソリンスタンドなどでは必須の資格であるため、会社に資格を取るよう促されて渋々受験しているようなケースが多いようで、実際の難易度は高くないらしい。
少々のお金はかかるが、取っておけば何かの時に役立つかも知れない。職業によっては資格手当が出る。
理科教員は化学薬品の取り扱いをするので、そう言う意味でも取っておいて意味がある資格だろう。
取りあえず4類を取り、資格取得者は一部の科目の免除制度があるので他の類も取っていくと良さそうだ。理科実験で関係の深そうなものは1,2,3,6種だろう。
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昔から電気工事のための資格が欲しいとも思っている。屋内配線はパーツはいくらでも入手出来るが、本来有資格者しか扱えない。
あとはガス関係の資格に興味はあるが、ガス周りは昔と違って今はがちがちに縛られていて、配管パーツの入手も困難らしい(不可能ではない)。可とう管という、ガスコックから機器に接続する配管パーツの接続しかできない民間資格の講習を受けるのにすら12000円もかかるので、コンロと給湯器の交換ぐらいしか機会が無いDIYの人には敷居が高い。本職にならない限りメリットはなさそうだ。
そういえば、以前我妻ひでおという漫画家が仕事を放り出してホームレスになり、その後スカウトされて経歴を隠してガス会社に就職して生活していたことがあったけれど、そこで工事資格をとっていたみたい。詳しくは「
失踪日記」をお読み下され、
追記:
危険物取扱者乙種第4類は、ガソリンスタンドのアルバイトで必須要件としていることがある。深夜一人でセルフスタンドに常駐させるためだ。スタンドによっては夜間は来客も少なく、確認して給油許可のボタンを押すだけなので仕事が楽らしい。業者によっては読書などが許されていることもあるとか。
Posted at 2019/04/07 00:46:00 | |
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