ヤフオクで、1円スタートの高儀 DIY用 オービタルサンダー ジャンクを見つけた。
・ダイヤル【1】でスイッチを押してから速度に上がるのに時間がかかる。
・ダイヤル【MAX】で音がうるさい気がする。
故にジャンクとのこと。
冷やかし入札があったが、結局560円+送料になった。新品もそう高くはないので、ペイラインは低い。
今日帰宅したら届いていたので、早速チェック。
・外見は綺麗だが、外側にも木くずが付きっぱなし。丁寧な清掃はされていない。
・スイッチを入れてみると、重い動き。
・ちょっと運転しているうちに、極めて重くなりあまり動かなくなる。
ジャンクとは言え、申告と違うなあ。しかし、機械的なトラブルのようなので、そう難しくはないと思う。
さて、分解。
内部にかなり粉が入り込んでいる。
機械としてはかなり新しい。
明らかに異常なのは、このプレート部分。
・防塵フェルトに、溶けた樹脂がこびりついている。
・ベアリング 6001が完全にロックしていて動かない。
偏心回転軸兼フィンの部分も溶けて焦げかけたような樹脂がこびりついている。
粉塵が入り込んだことでベアリングがロックし、無理矢理回したために軸とベアリングの間で摩擦が起き発熱。樹脂粉塵が溶けてこびりついた、とこんなところだろう。
内掛けのベアリングプーラーがないと取れないので、ベアリングをばらして清掃。そこそこ回るので、グリースを詰めて取りあえず動くようにした。そのうち交換することにして、今回はこのまま。
フェルトは手持ちの適当なものに交換し、ハウジングは水洗いの後、組み立て直した。
動作に問題なし。ベアリングの件はあるが、とりあえず修理完了。
うちにはボッシュのオービタルサンダーもあるが、こちらはDIY用とは言え速度調整が出来るので、使いやすい。
追記:
ベアリングが粉塵に晒される構造とは言え、シール付きのベアリングの内部に多量の粉塵が侵入し、しかもグリースが失われている状態になるというのは、ちょっと普通でない気がする。樹脂粉塵を溶かそうとして溶剤、パーツクリーナーでも吸い込ませたのだろうか。粉塵排出部分にグリース汚れのようなものもあった。メンテナンスのつもりでパーツクリーナーを吹き付けていたのかも知れない。素人はとんでもない無茶をするから、何をされるかわからない。コンシュマー向け製品の怖さだ。
はじめ動いて、すぐ動かなくなるのは、ベアリングの内軸側と軸の間で滑って回っていたものが、過熱によって金属が膨張し、ロックするためだろう。
ベアリングに粉塵が侵入しロックする前の、かなり動きが渋い状態で強引に使い続けたために過熱し、吸い込んだ樹脂が溶けたものと思われる。
ベアリングがロックするような異常な使い方に問題があったのだろう。
粉の感じ、溶けた樹脂など考えると、木材に樹脂をしみこませたMDFを削ることを繰り返したことが直接の原因かも知れない。MDFは構造には使うが仕上げ材ではないので普通は仕上げサンダー(オービタルサンダー)など使わない。ベルトサンダーとかランダムアクションサンダーなら効率もよく、問題も起こらなかっただろう。
前オーナーはスピーカーを製作する趣味があったようだが、今確認したところ、MDFも使用していた。
ポリネットやすりの痕がついていた。
ハウジング内部に、組み付けミスに伴う破損があった。破片はなく、工場でなのか前オーナーによるものかは分からない。
Posted at 2020/01/31 20:14:58 | |
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