自粛要請から主要駅の人の流れのデータは減少していて、補償なしないし不十分な補償の中で人的犠牲を伴いながら、感染拡大は抑えられているように見える。
千葉市のデータではここ数日新規の陽性確定がなく、通勤を通じた都内からの飛び火は抑えられているようだ。
異様なまでのお上への従順さと相互監視がこういう場面では効果を発揮していると言えるのかもしれない。そこで倒れたものは見捨てられるのだが。
しかしながら、ウイルス流行の問題は医療崩壊に伴う死亡率上昇と同時に、経済的打撃とそれに伴う人的犠牲の上昇がある。
前者とともに後者を可能な限り抑制するのが政府の役割のはずだが、どちらにしても全く不十分だ。
死亡者数は2月から例年を超えた死亡超過の状態が見られており、すでに何らかの流行性疾患があったことを示している。COVID-19と判定されていないままの死亡者暗数はかなりありそうだ。
恐らく自粛効果の影に隠れて明確には現れないだろうが、梅雨の期間の湿度と人的交流の減少が感染拡大に対して多少は抑制的に働くであろうし、数ヶ月は流行は下火になるのかもしれない。
今後、秋から冬にかけての第2波が予想されているが、人々が動き出せば、それ以前のところで再燃のおそれもあるだろう。多くの人が抗体を持つに至らなければ、流行は止まらない。
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学校の年度初めをこの機会に9月に変更しようという話が持ち上がっている。
自分自身は海外同様の9月開始が様々な点でよいと考えている。なにより受験を厳冬、且つインフルエンザ流行期に行わなくて済むのが大きなメリットだ。あまりに馬鹿げている。
ただし、ハードルは高く、前川喜平氏に依れば、文科省にはかなりの検討資料があるが、実施は難しいという。
そのおおきなところは4月から9月までに学齢になる子供をどう扱うかだ。9月1日を基準とすれば、今年1年生になる子供の数が例年より増えてしまう。その対応は非常に難しくなる。もちろんその下はその分減ることになる。
4月1日基準でその後毎年1月ずらすとかすれば抑制気味にはなるが、1ヶ月分増えるだけでもクラス数を増やし、教員を確保する必要が生じるので、かなり無理が出るのだろう。教室は余っているものと思うが、少子化で統廃合を進めているので教室が確保できない所も出るかもしれない。
簡単にはいかない。
Posted at 2020/04/30 10:58:33 | |
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