ロックダウンすればとりあえず急激な感染拡大は抑えられる。
しかし、ウイルスとの接触機会が減るだけで、ウイルスの感染力が取り除けたわけではないのであれば、また接触機会が増えれば感染が拡大する。
こういうメカニズムをシミュレートしてわかり易く見せてくれている方がいたのでご紹介。
ごくあたり前の話なのだけれど、今一時的に感染の拡大が止まっても、ウイルスが消失しない限りは、他人との接触が再開すれば感染は拡大する。
多くの人が感染済みで抗体を持っている状態になれば、広がりにくくなるので、医療のキャパシティに収まる。集団免疫の状態。
あるいは、ワクチンが開発されて多くの人に接種されれば、多くの人が免疫を獲得できるので、感染かなり抑えられる。
いずれにしても、医療の限界を超えない範囲でなければならず、超えてしまえば重症者はどんどん死を迎えるし、COVID-19特有の急変によって軽症でも突然の生命の危機に対処できない。
ワクチンは早くても半年から1年はかかるだろうし、それが大量に製造されて接種されるまでには少なくとも半年はかかるだろう。
つまり、それまでの間ずっとロックダウンしたり、社会的距離を保ち続けなければならないことになる。
くわえて、検査と隔離を確実に行えば、感染していない人を感染リスクから遠ざけることができるので、ロックダウンをしなくても拡大を防ぐことが可能になる(感染は数度の波となって起こるだろうが)。
日本は、ロックダウンしない、検査と隔離も全く以て不十分で、隠蔽も行う状態。さらに医療のキャパシティが低い上に広げる努力も怠っているので、すでに医療崩壊に近い(一方でCOVID-19を見ない医療機関は患者が感染を怖れて来ずに経営的にまずくなりつつある)。
その割には「何かの条件」によって比較的おとなしめの推移になっている様に見えるのだが、もしそうでなければ、日本のあまりにガバガバな状況を考えると、医療の限界を明確に超えた時点で都市で死体の山を築くことになると思われる。
今現在一時的な山を越えたからといって、自粛が行われなくなればあっという間に元の木阿弥であろう。
なお、ウイルス自体の変異によって感染力が低くなったり、毒性が低くなったりすることはあり得る。
何らかの外部要因(気候的なものとか…気候が大きなファクターになるかどうかは不明なままだが)によって感染力が低くなることもあるかも知れない。
しかしそれは、起こればラッキーなだけで期待できるものではない。
個人的には、何故日本がこれほどガバガバなのに、思いの外感染が広がっていない(ように見える)のかだ。日本特有の要素として、島国で海外との行き来が比較的少ないとか、BCGとか、抗菌にこだわる清潔潔癖症文化だとか、マスクだのアルコール消毒設置が広がっていたことだのを挙げることが出来るが、体の接触をあまりしない挨拶や非土足文化は日本特有とは言えないし、気候もそうだ。長い梅雨は日本で偶然起きているもので世界的にも珍しいが、まだ梅雨でもない。
もし存在するのならどんな要素が分離し得るか、興味深い。
Posted at 2020/04/21 10:58:23 | |
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