幸いにも父親が1週間で退院することとなり、退院のお迎えしながらE90も実家に戻すことになった。
E90を1週間高速利用で通勤につかった感想を書いてみる。
・ステアリングはクイック。
・短いフロントオーバーハングとフロントミッドシップレイアウト、かためられた足回りは、少ないロールのうちに狙ったラインを正確にトレースする。オンザレール感覚だ。
・2Lエンジンのパワーはやはり足りないが、高速では軽く踏んでいるだけでも気付かないうちに100km/hに達している。よくできた6段ATのおかげ?
ハンドリングに優れたマシンだが、パワーが足りないが、実用的にはさほど問題はない。山道を軽快に走り抜けるのにとても適している上に、トランクサイズもそれなりに大きく、日常の使用で大きく不満をおぼえるものではない。ただ、堅すぎて落ち着かない足回り、クイックすぎるように感じるステアリング追従性、低すぎる車高は、実用車としてはマイナスだ。
多少ハンドリングを犠牲にしても320iよりもう少しトルクの太いエンジンの方が扱いやすいだろう。
ステアリングへの反応がクイックすぎて、微蛇でも向きを変えるので、首都高を走っているときに、ミラーや車内の何かを見るなどで体の向きが変わったときにも反応して壁が迫ったり車線を越えかけたりするので、落ち着かない。
個体の問題として、やや右に行きたがる傾向があり、アライメントの狂いがありようだ。
この車を、高い車両価格、高い維持費に見合うと思えるかどうかは、価値観次第という気がする。
欧州実用車の常で日本車的高級感はなく、デザインも官能的美しさとは別の方向性だ。自分も既に若くはないから安楽で美しい車を望む。
自分ならあえて買うことはない車かもしれない。
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SVXに戻ると、すっかり劣化したショックアブソーバーであることもあり、大きめなボディのロールが大きく、ステアリングへの追従性は随分違って感じる。正直ダルだ。これまで乗ったノーマルSVXすべて共通で、そう言う味付けなのだろう。
四駆故のコーナリングの安定感はあるが、切り始めの横GはE90の強烈さとは全く異なる。
しかし、高速をひた走るときの安定感、リラックス感はSVXの方が格段に高い。やはりそこはグランドツアラーである。ステアリングに反応しすぎないのがよい。
すっかりやれた足回りをリフレッシュして、もう少し固めてもいい気がするが、そもそもSVXでパーツが入手できるのだろうか。
ビルシュタインとかの高額な足回りを導入することは考えづらいので、選択肢はそもそもないのかも知れない。
Posted at 2020/06/28 08:43:15 | |
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BMW 320i(E90) | 日記