• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Yuh_Fazioliのブログ一覧

2020年12月31日 イイね!

介護保険制度で受けられるサービス

A.居宅サービス

 自宅で受ける介護サービス。
 介護福祉士などが自宅を訪問し、必要な介護サービスを行う。

・訪問介護
 介護福祉士などが、身体介助、生活援助、外出補助などを行う
 要支援1・2は対象外。

・訪問看護
 看護師などによる医療サービス、回復の支援など健康面サポート。

・生活援助
 掃除や洗濯などの家事サポート。

・身体介助
 入浴や排せつなどの身体に接触するサービス。

・ショートステイ
 施設への短期入所。

・デイサービス、デイケア
 デイサービスセンターなどに通所して受ける介護サービス。
 食事や機能訓練、レクリエーションなど。
 1日や半日のみのサービスで、施設から送迎ありが多い。
 要支援1・2は対象外。


B.施設サービス

 施設に入居して受ける介護サービス。

・介護老人保健施設
 医療機関への入院を必要としない人が、リハビリや医療ケアを受ける。
 在宅復帰が最終的な目的。
 要介護1~5が対象。

・介護療養型医療施設
 介護療養型医療機関によるサービス。
 要介護1~5が対象。
 社会的入院状体が問題化し、縮小、廃止される方向。
 代わって介護医療院が創設されている。

・特別養護老人ホーム
 身体介護が常に必要な人のための施設。
 原則要介護3以上。


C.地域密着型サービス

 市町村の住民を対象に提供される介護サービス。

・小規模多機能型居宅介護
 小規模施設への通所で、施設への短期入所と訪問介護を組み合わせたサービス。

・夜間対応型訪問介護
 おむつ交換など、夜間の訪問介護に対応したサービス。

・認知症対応型通所介護(グループホーム)
 認知症と判断を受けた方の介護サービス。
 通所型と入所型のグループホームがある。
 要支援2以上が対象。


D.その他のサービス
 
・福祉用具のレンタル・購入
 介護ベッドなどのレンタル、排せつなどにかかわる福祉用具の購入
 購入は年間10万円の上限額あり。
 対象の福祉用具は要介護度によって変わる。

・住宅改修
 段差の解消や洋式便器へのリフォーム等の費用補助。
 上限は原則1回限りの20万円。要支援でも利用可。

・訪問入浴サービス
 自宅で、専用の浴槽による入浴介助が受けられる。
 一部を除き要介護1~5。自力での入浴が困難な方が対象。

 
 介護保険の負担額は収入によって異なり、1~3割負担。
Posted at 2020/12/31 09:30:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2020年12月31日 イイね!

【COVID-19】感染拡大する日本、抑制に向かう韓国

 ご存じのように、本邦では政治的に経済重視(実態は特定企業への利益供与)によるウイルス拡散策がとられており、積極的な抑制策をとっていない。

 このことでウイルス感染は拡大の一途である。

 東アジアの状況を確認しておこう。

alt

 東アジアで最悪であったフィリピンは縮小に転じており、代わってマレーシア、日本、韓国が増加している。
 その中でもマレーシア、日本は歯止めが全くかかっていない。
 韓国は日本を上回る加速度であったが、現在では積極的な対策によって歯止めがかかりつつあるように見える。

 日本の統計は症状があるもののみの検査が基本で検査が少なすぎ、陽性率が7.0%~数十%といった異常な状況となっている。木下グループなどの民間検査はランダム抽出検査と言えるので比較対象になるが、陽性率が1.0%程度であり、市中の状況を反映していると考えられる。捕捉されていない顕性感染者、不顕性感染者を含めれば、厚労省の統計の数十倍の陽性者が日々発生していると推定できる。

 英国で見つかっている変異株も、各国で見つかっており、当然日本にも侵入していると考えて差し支えないだろう。
 パイロットが検疫免除というのは驚いたが、当事者達もおかしいと考えないのだろうか。

 私の住む街は羽田と成田の中間にあり、航空関係者が多い。こういう街では感染が拡大しやすい可能性が出てきた。

***
  
 新型コロナウイルス感染症対策分科会令和2年12月23日資料を見てみたが、どうも分科会は過去の見解にとらわれすぎていて、現状が目に入っていないようだ。

alt

 そもそも何処に向けて調査をしていたかという問題があり、症状があるものだけを見て、見たいものしか見ないのでは正確な状況はつかめない。上図を見てみると、3月の増加では海外から入ってきたウイルスが歓楽街で広まり、飲食を通じて広まったり、さらに家庭に持ちこまれているというストーリーが描かれている(引かれている線はそれを示している)。
 しかし、秋からの増加では明らかに孤発例と家庭内感染が同時に増加しており、夜の街では目立った増加が見られない。
 そもそも、3,4月の増加時も、夜の街、孤発例、家庭内感染の時間的ズレは殆どなく、斜めの線はミスリードと言って差し支えないレベルだ。8月も顕性感染者によって発見される孤発例と家庭内感染はほぼ同時期で、積極的に夜の街の検査をしていたために早めに多くの不顕性陽性者が検出できていたに過ぎない可能性がある。広く不顕性感染者を検出していれば夜の街の時間的ズレは見られなかった可能性すらある。無作為な検査を行わないことは、感染ルートを見えなくしている。このために対策が打てず、果てはGOTOなどという感染拡大策を許す結果になっている。

 すくなくとも、現状で夜の街での感染が大元だなどと言うのは全くの間違いである。

alt

  ここでも飲食店を介しての感染にこだわっているが、これも過去の話で、秋からの増加では福祉施設、企業、学校の増加ぶりが目立っており、広く市中に蔓延していることを示している。飲食店での感染は市中蔓延の反映でしかなくなっている。

 不顕性感染者を未だに検査しない方針が、感染の蔓延を招いている様子を表しているのは明らかだ。

 分科会も家庭内感染の多さを気にはしているが、なおも飲食での感染にこだわっている。

1.東京などの都市部では、感染者数が多いことに加え、人々の匿名性が地方に比べ高いことから、感染経路不明(”見えない感染”)の割合が多い(東京都では約6割)。
2.しかし、この感染経路が分からない感染の多くは、飲食店における感染によるものと考えられる。その理由は以下a b cである。
a. これまでのクラスター分析の結果、日常生活の中では、飲酒を伴う会食による感染リスクが極めて高く、クラスター発生の主要な原因の一つであることが分かっている。
b. 感染経路が判明している割合の高い地方でも、飲酒を伴うクラスター感染が最近になっても多く報告されている。
c.欧州でもレストランを再開すると感染拡大に繋がることが示されてる。

 調査されていない部分を調査していないことを問題にせず、飲食店だという予断に基づいて推定をしている点で無意味な分析と言える。

 海外での調査では1/3は学校での感染であるし、北海道でも同様だ。分科会の資料でも学校での感染は目立って増加している。しかし、分科会は学校を調査せず、問題にしようとしない。このまま子供への感染力が大人並みである変異株が蔓延すれば、学校をハブとして広範に感染が広がることが目に見えている。

 もちろん、飲食での感染は割合として高いので、GOTOイートなど論外であるわけであるが。

 GOTOイートポイントの停止で一時的には感染拡大は収まっているように見えることからも、感染拡大に寄与していた可能性は充分ある。

 しかし、なおも感染拡大している。
 12月に入ってからは挨拶回りや忘年会やクリスマスが拡大に寄与しているであろう事は想像に難くない。だが飲食店にのみしぼっていたのでは話にならない。クリスマスには非飲食店での濃厚接触率が高まりやすく、飲食店を避ける、あるいは元からのホームパーティーも多かったことだろう。
 人が集まるところでは確実に感染が起きる。飲食店による飲食だけがリスクなのではなく、【会食】にリスクがあるのである。
 ロックダウンしても不十分なほどの感染力を持った変異株が発生している中、医療崩壊が起きていても何もしようとしない日本が焦土と化す可能性は極めて高くなっている。


 

 

 
 
Posted at 2020/12/31 08:14:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治・行政・マスコミ | 日記
2020年12月30日 イイね!

自宅療養でのケアプランを考えることになる


 在宅酸素療法を受けると言うことは、家の中でも動きに制限が出るが、特に外出ではボンベを持ち歩いての酸素吸入が必要であるため、動きをかなり制限されることになる。身体障害者として認定され、要支援の状態と認定されることになる。

 かかりつけ医からは早期に介護保険の利用に向けて考えていたようだ。かんしゃくを起こしやすく物忘れがあることから、認知症ありと考えている。
 他人が見て恐怖をおぼえる異常なかんしゃくは若い頃からのことで、深刻な認知症の進行の結果ではないが、それでも加齢によって物事の認知レベルはどんどん落ちる一方だ。運動機能の低下に加えての認知症は単身生活が困難で、家族同居でも家族の負担も大きく、要介護の認定対象である。
 
 慢性閉塞性肺疾患は介護保険の対象となる特定疾患であるが、父親は歩き回れるし、入浴排泄を自分でできる。身のまわりのことは基本的に自分でできる(いまはやつれているのでそのレベルは落ちているが、まだ体力の回復が見込める)。
 ただし、配偶者が健康であり、家事が可能であるため、要支援度は低い。
 うちの現状では、介護保険を使って多くのサービスを使えるわけではない。かかりつけ医の意見で認知症の所見があるが、ケアマネージャーの見立てで認知症は軽微となると、最低限の「要支援1」に認定されるかどうかかもしれない。

 いずれにしろ、これまでのような生活ができず支援が必要であるので、介護保険を使って福祉サービスをどのように使うかについて考えていく必要がある。

 介護保険制度に基づき、その計画をしてくれるのがケアマネージャーだ。
 まずはケアマネージャーが決まり、諸手続が完了した段階でいよいよケアプランの作成に向けて動き始める。
 かかりつけ医曰く、もっと早い段階ではじめておいて、退院時にはケアプランに基づいて動ける状態にしておくべきだったという。
 しかし、つい最近まで普通に生活ができており、心不全で入院してから何がどうなるか分からない中で3週間経ち、介護保険の利用は想定できていなかった。医師からも特段話もなかったようだ。

 さて、そのケアプランとはどのようなものか。介護保険で何ができるのか。

 自分は福祉の仕組みについて、資格職の仕事としてどのようなものかという視点から過去に調べたことがあるので、老人福祉についてもおぼろげな概要はつかんでいるが、詳しいわけではない。ましてや家族は全く理解していないので、かなり誤解がある。

 まずはケアマネージャーの仕事について確認しておこう。

介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事内容
ケアプランを作るのがメインの仕事

ケアマネージャーの介護保険制度上の正式名称は「介護支援専門員」。日常的には“ケアマネ”、“ケアマネジャー”などとも呼ばれます。
ケアマネージャーは、「要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じ、介護サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村・サービス事業・施設、家族などとの連絡調整を行う者」とされています。
はじめて関わる利用者にはケアプランを作り、介護関係者、医療関係者、当事者、当事者の家族などが一同に会するサービス担当者会議を開きます。面談によってケアプランの変更の必要があるとわかったとき、要介護認定に変化があったときなどはプランを変更。またサービス担当者会議を開きます。
最初にケアプランを作るだけでなく、きちんと実施されているかどうか、プランを作ったあともチェックしていきます。
居宅介護支援事業所に所属するケアマネージャーの仕事

「居宅ケアマネ」などとも呼ばれ、自宅で暮らす、要介護1以上の高齢者のためにケアプランを作るケアマネージャーです。居宅介護支援事業所を拠点に、担当の高齢者宅を月1回は訪問し、今何に困っているか、心身の状態はどうかをヒアリングします。

地域包括支援センターでのケアマネージャーの仕事


地域包括支援センターは、地域住民の心身の健康・生活安定のために必要な援助を行う機関。市町村もしくは、市町村から委託を受けた社会福祉法人、社会福祉協議会、医療法人などが主体となり運営されています。
地域包括支援センターで働くのは、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員(=主任ケアマネージャー)など。ここでのケアマネージャーの大切な仕事は、「介護予防ケアマネジメント」です。
これは介護が必要な状態にならないことを目標にしたケアプランで、「要支援」認定を受けた人が対象です。また、地域包括支援センターは、さらに元気な介護保険を使わない高齢者の相談や、その他地域の高齢者問題のすべて、そして地域のケアマネージャーたちの相談も受ける、高齢者のよろず相談所のような役目を果たします。だからこそ、地域包括支援センターの主任ケアマネージャーは、経験や知識が深いことが望まれます。医療や福祉全般の知識も求められ、判断力も要求されます。なお、ところによっては、主任でないケアマネージャーが勤務しているケースもあります。

https://5159289.jp/contents/kaigo/kind/caremanager/



 ケアマネージャーは、福祉の介護保険に基づき、支援や介護が必要な高齢者に、必要性に応じた支援や介護のプランをつくりその後の状況を確認したり調整をするのが仕事だ。 
 支援や介護が必要な高齢者にそれぞれの必要性に応じた適切なサービスが受けられるように調整すると同時に、福祉資源を多く消費する要介護の段階になるべく進まないよう、要支援の段階でサービスを適切に行っていく職務とも言える。要支援の場合「支援サービス」とは呼ばれず、「介護予防サービス」と呼ばれるのはこのためだ。

 個人と契約する医療計画や在宅看護、介護計画の立案者ではなく、あくまで国の福祉制度におけるサービスの調整役だ。ここを誤解している人が大変多くいるようだ。そもそも福祉という物を理解していない人が大変多く感じられる。国の方針で福祉を民間委託したことがサービスの低下にも結びついており、難しい問題を抱えている分野でもある。
 
 次は介護保険でどのようなサービスが受けられるかについてみていきたい。


 


 

Posted at 2020/12/30 12:07:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2020年12月30日 イイね!

肺気腫の発作

 呼吸器学会のHPから


Q11 発作性に呼吸が苦しくなります

“発作性に呼吸が苦しくなる”とは
 呼吸が苦しいというのは、息切れの表現の一つと考えられます。息切れを感じるメカニズムは2つに分けることができ、1つ目は、酸素不足と二酸化炭素の増加が主な原因です。酸素不足は動脈にあるセンサーが、二酸化炭素の増加は延髄にあるセンサーがそれぞれ感知し、もっと呼吸をしなさいと命令し、息切れを感じます。2つ目は、息をしなさいという命令に対して、十分に息ができていないと感じると、息切れがおこります。肺や胸膜のセンサーで、実際におこなわれた呼吸の量を感知し、呼吸中枢に情報が伝わり、まだ呼吸が足りないと判断すれば、息切れを感じます。発作性に呼吸が苦しくなるとは、急に息切れが生じ、自然にまたは何らかの方法で、息切れが改善することを示しています。酸素は肺から取り込まれ、全身の細胞に送り届けられます。空気の通り道である気道、酸素を取り込む肺胞、酸素を運搬する血液、血管、血液を送り出す心臓などに急な変化がおこると発作性に呼吸が苦しくなります。また、呼吸は全身の臓器と協調して行われており、ネットワークのどこかに支障をきたしても、息切れが生じます。

“発作性に呼吸が苦しくなる”病気
1)気道疾患;気管支ぜんそくが最も代表的な病気です。せき、たん、ぜんめい(ゼーゼーという音)、息切れなどの症状を繰り返し、特に夜間、早朝に症状はでやすくなります。慢性の気道炎症があり、様々な原因で気道が狭くなったり、自然に元に戻ったりするので、発作性に呼吸が苦しくなります。さらに、慢性閉塞性肺疾患(COPD)でも、気管支喘息を合併していることがあり、発作性に呼吸が苦しくなることがあります。また、アレルギーによる急性喉頭浮腫(喉頭がむくむこと)や、比較的太い気管支に腫瘍などが一過性の気道狭窄をおこし、息切れの原因になることがあります
2)肺胞への血流を阻害する疾患;肺胞で酸素を受け取る血流に異常を生じることがあります。エコノミークラス症候群とも呼ばれる肺血栓塞栓症が最も重要です。血流が停滞し、血液が固まりやすくなることで、下肢や骨盤の静脈にできた血栓(血のかたまり)が血流に乗って肺に運ばれ、肺の血管につまって肺胞への血流が途絶えることでおこります。血栓はつまったり自然に溶けたりすることがあり、このような時、発作性に呼吸が苦しくなることがあります。
3)心疾患;急性心筋梗塞、心筋症、不整脈などにより心臓の機能が低下し、血液を十分に送り出せない状態を心不全と言います。肺内に水分が貯留して酸素が受け取りにくくなり、また、細い気管支領域のむくみなどにより気道が狭くなり、気管支ぜんそくと同じように、せき、たん、ぜんめい、息切れなどの症状を呈することもあります。さらに、酸素を体の隅々まで運ぶこともできなくなります。これらの症状は、摂取する塩分や水分、尿の量、姿勢などで変化するので、発作性に呼吸が苦しくなることがあります。
4)神経・筋疾患;呼吸筋を動かす命令を伝える神経に何らかの障害をきたし、呼吸ができなくなり、息切れを生じます。通常は息切れだけでなく、他の症状も伴っています。様々な病気があるのですが、ギランバレー症候群と重症筋無力症が代表的な疾患です。症状は自然に回復することがあり、発作性の息切れの原因となります。

発作性に呼吸が苦しくなったらどうしたらよいのか
 頻度が多いのは気管支ぜんそくなので、まず、呼吸器内科のある病院を受診して下さい。症状、呼吸機能検査(肺活量など調べる検査)、胸部エックス線、胸部CT、心電図、血液検査、動脈血ガス分析(血液中の酸素、二酸化炭素濃度を調べる検査)、などを参考にして病気の診断をします。気管支ぜんそく以外の場合は、総合的に様々な角度から検査をする必要があるので、循環器内科、神経内科、アレルギー科などもある総合病院を受診して下さい。
https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=57

 肺気腫、心不全による呼吸の障害があるが、日常は前者による所だ。
 明け方の苦しみは基本的には気管支の閉塞の影響と考えられ、組織破壊が起こっている肺気腫の場合、気管支拡張剤は喘息のように比較的健全な気管支のように強い効果は発揮しないが、それでも多少の効果は発揮するらしい。

 父親の場合、肺気腫が進んでいるので少し動いただけで息切れが起きる。気管支拡張剤も劇的には効かないのでやや改善程度になるようだ。
 酸素吸入でSpO2が上がってくるので換気能力はまだあり、気道が狭くなり、十分な吸気ができないことを検知するので息苦しさを感じてしまうと考えて良さそうだ。

 肺気腫は治らないので、対症療法で対応するしかない。

 自宅に戻ったことで、僅かとは言え飲酒をしたり、病院食より塩分を多めに摂取したりといった事も、確実に心臓への負担を増やしたものと考えられる。
 何かと言い訳をしたり似非科学で合理化して自らの欲求を最優先し、タバコ、飲酒、塩分過多などを積極的に行ってきたので、なかなかそれらをやめようとしない。タバコはあまりに症状が悪化したために今は吸っていないが、飲酒、塩分の多いものを食べる傾向は続いていた。

 自分の行動の結果が症状として表れてくるその因果関係を本人が明確につかまない限り、本質的な改善を自らできないのだろう。
 自宅に戻れば医療による管理がなくなってしまうので、自分を甘やかしがちな人間では問題が起きるのは自明とも言える。正直言えば、抑制をしないことが直接的な症状発生に結びつくことを体感させた方がいいとも思っていた。

***

 肺気腫についてはナースアテンダントのページが充実していた。


 それにしても、マウントを取るような喫煙者に対する自業自得という態度は、感心しない。
 もちろん、喫煙の健康への影響を否定し、合理化してまで吸い続けた結果ではあるが、ニコチン中毒症状であり、構造はアルコールや薬物依存と同じだ。
 すでに喫煙をやめた本人を責めたところで過去を変えることはできず、改善の余地はなく、得るものはない。
 
 回復しない肺機能に、苦しみを最小限にして前向きに付き合わせるしかない。

 どう見ても否定しようのないタバコの害を非科学的な理屈づけで否定し、害を訴えるものを攻撃すらする「愛煙家」という中毒患者には呆れてものが言えないのであるが、依存という観点で見ていかないと、どうにもならない。



Posted at 2020/12/30 08:08:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2020年12月29日 イイね!

肺気腫への気管支拡張剤の摘要

 父親が明け方に苦しむ傾向について、呼吸器科の医師は気管支拡張剤で対応する方向であるらしい。

 調べてみると、明け方頃には、痰が気管支で停留しやすく、また気管支が狭くなりやすいらしく、発作には気管支拡張剤を用いることが多いらしい。

 また、論理的に整合しないので血中高炭酸濃度による反応(苦しさを感じ呼吸を渇望する)の可能性は疑っていたのだが、肺気腫では血中高炭酸濃度に慣れて反応しなくなるCO2ナルコーシスが起こりやすいので、CO2が充分排気できないためにCO2中毒で苦しさをおぼえやすいと言うよりも、物理的な気管の狭窄による息苦しさが先にあるように思われる。陽圧で肺に空気を押し込むと楽になったという。

 ある医薬品の説明書には次の記述がある。

気管支喘息、慢性気管支炎又は 肺気腫の急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用する

 気管支拡張剤には2つのタイプがあり、上記のβ2刺激剤等の短時間で効果が現れる即効性のある発作時に使用するタイプと、炎症を抑えるステロイド剤や長時間効果が持続するβ2刺激薬のような連続的に使用するタイプだ。
 ぜんそくの場合、後者でコントロールするが、発作が起きるときに前者を使用する。

 肺胞が壊れていて呼吸効率が落ちる肺気腫では次のように使うらしい。

気管支拡張薬は重症度に応じて選ぶのが原則です。軽症のうちは苦しい時だけ短時間作用薬を使い、より重症になると定期的に長時間作用薬を使います。長時間作用薬が1剤で不充分なら2剤に、それでも不充分なら3剤にと併用薬を増やします。
https://www.jhf.or.jp/pro/hint/c4/hint012.html
 父親の場合、発作時の吸入で即効性の高い短時間作動薬を処方されていると考えられる。

 ぜんそくを併発している場合はステロイドで炎症を抑える。現状は父親の場合は呼吸の障害のみだ。

 いずれにしろ気管支のコントロールを行うものであり、長時間作用薬は効く時間が長いものであって、徐々に改善を図るというものでもない。1つの薬で効きが不十分なら別の薬を追加して対応する。

 前の入院時から呼吸器科の医師の判断で気管支拡張剤を使い始めたのだが、本人曰わくあまり効いている気がしないと。それでも息苦しさは継続しておらず改善しているわけであるから効いてはいるのだろう。

 退院時に看護師から、気管支拡張剤の吸入器の使い方を指導するとは聞いていたので、処方されているなら本人は指導を受けているはずで、本人が発作時に使うことが抜け落ちていたことになる。残念ながら家族は処方されている薬の詳細や発作時の対応までは知らされていないので、今回の発作への投薬による対応はできていない。本人を交えて話をしていたときに、飲み薬が追加になったとことしか医師からは聞いていない。
 このあたりは確認する必要がある。

 今回は発作への具体的な対応が知らされていなかったので、十分なSpO2が確認できたことから早い脈拍は心理的な影響が強いと思われ、深呼吸で落ち着かせる程度の対応しかできなかった。
 発作への対応が吸入薬での家庭でもできると言うことであれば、在宅酸素療法でやっていけるだろう。


***

 今朝の発作に焦った母親から電話がかかってきたときの、私の指示はパルスオキシメーターですぐ測れるSpO2,脈拍のこまめな測定と記録、その際の酸素流量値の記録である。状態が分からない事には始まらない。充分SpO2が高ければ酸素量を増やした状態を必要以上に続けることは呼吸の抑制方向でマイナスに働くのでCO2の排出が不十分であるなら望ましくない。十分な値であったのでもとに戻させた。酸素を処方下限の2L/min吸入していてSpO2が90台半ばあれば極端に換気能力が落ちているとは考えにくく、苦しんでいるとは言え即生命の危機とはなりにくい。
 脈拍が110を超えていたが、私がついたころには脈拍も下がっており、血圧も確認したが、120台/80台の充分コントロールされた値であったので、把握できる範囲のバイタルに問題はない状態であった。

 しかしながら、普通の家庭であれば、パルスオキシメーターなどない可能性も高く、あっても苦しさをうったえる患者に周囲がオロオロするばかりで(母のように)測るところまで頭が回らない。即病院へ相談し指示を仰ぐのが正しいだろう。そのことで周囲も少し落ち着ける。







 
Posted at 2020/12/29 23:22:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記

プロフィール

「@こるり 日本の薬品供給体制、結構ヤバイです。薬価引き下げすぎ、ジェネリック推奨しすぎで、ちょっと需要が増えるとまともに供給できなくなってきています。」
何シテル?   01/10 18:44
愛車 黄色いピアッツァのHP http://piazza.ciao.jp/piazza_web/index.html ↑プロバイダーを変更して再開! ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/12 >>

  1 2 34 5
6 7 8 910 1112
1314 15 161718 19
20 2122 23 24 25 26
27 28 29 30 31  

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

YUHの気ままなままに 
カテゴリ:ブログ
2018/01/31 06:12:14
 
常識はずれのPIAZZA達の隠れ家 
カテゴリ:Piazza
2012/11/17 07:31:43
 
須関裕子のブログ 
カテゴリ:Music
2011/02/26 18:38:37
 

愛車一覧

スバル アルシオーネSVX スバル アルシオーネSVX
 はじめてのSVXは追突事故によって、わずか1年半で乗り換えることになってしまいました。 ...
いすゞ ピアッツァ いすゞ ピアッツァ
 社会人になりはじめて手に入れた車です。 PIAZZA XE Handling by L ...
BMW 3シリーズ セダン BMW 3シリーズ セダン
実家最後(予定)の車。 私がメンテナンスしてます。 →私が相続し維持することにしました ...
その他 その他 その他 その他
写真の置き場です。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation