バブル期の国産名車なれども暴騰せず… その理由とは!? アルシオーネSVXの魅力と知られざる真実
2022年7月6日
https://bestcarweb.jp/feature/column/453265
中古車サイトを覗いて見ると、1台だけ800万円台の個体(ほぼ未使用車?)が存在するが、それを除けば、高くて300万円台。安いと50万円から売り物が存在する。
10年前には10万円程度で投げ売りされていた個体もあったので、これでも十分に値上がりはしているが、日産 スカイラインGT-Rやマツダ 3代目RX-7(FD3S)あたりの暴騰に比べれば激安。クルマの価値を考えると、「安すぎるのでは?」とすら感じる。しかも、800万円超の個体も50万円の個体も、数カ月前から売れ残ったままだ。いったいどういうことだろう……。
思えば、超高騰中のR32スカイラインGT-Rも、10年前には最安60万円だった。それが今じゃ、走行10万km超えでも500万円以上、最高5000万円になっている。まさかこんなことになるなんて、10年前は誰一人思わなかった。
SVXも、そういうことになっても不思議はない。なにせレア度ではGT-Rをはるかにしのぐのだから。SVXはなぜこんなに安いのか?
不人気車のピアッツァやSVXの底値を知っている人間としては、今でも充分に高くなったなあと思うが、日本の旧車が海外で人気になり、金余りの投機で旧車が買われている状況では、さすがにかつての人気度がそのまま価格差となって現れるわけだ。
AE86も中身を見ればどこにでもあった車だが、豆腐屋の漫画をきっかけに人気に火がついてとんでもない価格になった訳で、市場価格はほぼ人気が全てだ。
結局、SVXがいくら美しく、当時のハイテクを詰め込み、レアであろうとも、注目を集めることがなければ金を突っ込む奴はいない。
それでもありがたいことに、かつてはごく限られたSVX用車高調だが、台湾と香港のメーカー2社作ってくれている。アメリカなど海外にはまだそこそこSVXが残っていて、薄いながら市場性があるのだろう。
Posted at 2022/08/08 14:43:15 | |
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SVX | 日記