バッテリーの種類が増えたのでちょっと比較画像を載せておく。

ボッシュの強力版18V8.0Ahバッテリー「ProCORE」
マキタやHiKOKIの工具、ノートパソコンや電動自転車など広く採用されている18650セルではなくより容量の大きな21700セルを採用している。このバッテリーと新タイプのBLモーターで大出力を発揮する。最上位のディスクグラインダーはHiKOKIの36V機と同じ1500W相当だ。
18Vのバッテリーでももっとパワーを出せるので、36Vが本当に必要な工具は限られているように思う。売れ筋のインパクトドライバーは18Vでももはや必要以上のトルクであるかのようにも見える。マキタ40Vmaxへの移行が進まないのは、当然と言えば当然だろう。結局40Vmaxのみだったモデルの18V版を出したり、18Vでトルクを引き出す方向に修正しつつあるようだ。
放熱に工夫があり長寿命化を図っているほか、セルのタブに銅を採用し熱発生と損失を抑えて高出力を可能にしている。このバッテリーは旧来の18V機にも使え、恩恵がある(ただし高価)。
ボッシュの18Vを強化する戦略は正しく見える。なお、私の手持ちはは8.0Ahだが、ProCOREにはより小さな容量のものもある。4.0Ahのものは薄く軽量で、最低セルを10本必要とする36Vバッテリーを展開しているHiKOKIやマキタにはマネできない。
Hikokiの18V・36V兼用バッテリー【マルチボルト】
36V機の普及促進のため、18V機にもそのまま使える36V兼用バッテリーとして登場。18V機のフルセットにもこのバッテリーが付属するようになった。
マキタが40Vmaxという新規格バッテリーを投入しているのと異なるスタンス。マキタはあいかわらず18V機ばかりが売れているようだが、HiKOKIでは36V機の普及が進んでいる。
マキタ18Vバッテリーのバッテリー互換工具も多く市場にあり、標準規格のようになっている。マキタは互換バッテリーや互換工具も嫌ったのだろうが、互換性を持たないバッテリーシステムでは18Vに人気が集まり、互換工具にプロ向け市場が荒らされかねない。18Vで魅力的な機種を出し続けるのがマキタにとっての採るべき戦略であるし、36V化したいのであればHiKOKIのように18Vとの互換性を考慮したものにすべきだろう。
このマルチボルトは5.0Ah相当。8.0AhのProCOREはより太いセルを使っているだけでなく排熱のための内部空間を大きく取っているため体積が大きくなっている。
マキタ互換バッテリーとマルチボルト。同じ18650セルを使い、セルの本数が同じなのでマキタとHiKOKIのバッテリーは同じぐらいの大きさ。ボッシュは本体サイズも大きめであるようで、サイズが大きくなることに躊躇はない。体格が違うからね。
ボッシュのインパクトドライバーは重心を意識した設計をしているので、マキタ等より重いのに余り重く感じない。
ProCOREはやたらに高いのでおいそれとは買えない。旧来の18VバッテリーをProCORE対応機に付けるとパワーがやや落ちるらしい。自分は旧来のボッシュを持っていないので、そう言う資産はない。
ボッシュバッテリーは日本での普及度からは意外に思えるが、世界的にはユーザーが多く、中国製の互換品も多い。ProCORE相当の互換品もあるようだ。
プロ用のいわゆる青ボッシュ機にマキタバッテリーを付ける変換アダプタもAliExpressで見つけられる。安いので買ってみたが、結構よくできている。DIY向けの緑ボッシュはバッテリーが異なるが、これにもマキタバッテリーを使うための変換アダプタもある。
この手のものは、HiKOKIの工具にマキタのバッテリーを接続する、またその逆のものもある。
ただ、バッテリーの高さが高くなるので、取り回しでやや不利になる。
ボッシュのディスクグラインダーは、最上位機種は非常に優秀だけれど、インパクトではマキタやHiKOKIの方が良さそうな気がする。
トリガーを軽く引くとかなりゆっくり回るので、コントロールはしやすいようだ。絶対的パワーや速さではマキタやHiKOKIの方が優れているようで、ボッシュはどちらかというとピーキーではなく人に易しめである様子だ。
Posted at 2023/01/16 19:50:51 | |
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