自分には80代の母がいる。
一昨年父が他界し、母は一人で暮らしている。
コロナ禍と言うこともあり気軽に出かけることもできず、体もだんだん以前のようには動かなくなり、家に一人でいると誰とも話す機会がないので精神的にあまりよくないようだ。
もともと精神的ストレスに弱く身体症状を発しやすい人なので、何とかしたいと思っている。
自分は週に1〜2回行くようにしているが、私がいない時間がそれなりにあるので、その時間をどうしたものか。
動物を飼うことは拒否している。もともと何かと理由を付けて動物を飼うことを嫌がる人なので、強制的に世話をせざるを得ない状況にしないと自分からは絶対に飼おうとしない。
元々生け花、木彫、刺繍などなど手を動かすことが好きでやって来たのだが、今となってはやる気がしないと。
一人なので料理もあまりやる気にならないとも。試しにOISIXの食材キットを送るようにしてみたが、手間がかかる料理をする気にならないらしく、私が一緒に料理しないと全く新しい料理は手がなかなかつかないらしい。家で料理をすると同じようなものばかりで、レトルトやカップ麺の頻度も上がっている。
スマホやPCでゲームを薦めてみてもやはり駄目らしい。特に頭を使うものは全くやる気無しだ。麻雀ゲームだけはやっているようだが、運に任せているだけであまり頭を使っている様子はない。
時間はたっぷりあるのだから、それを活かして何かをすればよいのだが、何もしたくないらしい。
で、一人でいると気分が塞ぐという。以前に増して後ろ向きなことを言うことが増えている。
誰とも話せないからと短い頻度で電話をかけてきたり、理由を付けて私に家に来て欲しいと言ってきたりする。
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高齢者うつの可能性がありそうだ。
高齢者うつの場合は、加齢によるものが大きく影響しやすい。
高齢者うつの特徴について
高齢者にみられるうつでは、他の年齢層とは異なる特徴がいくつかあります。高齢者においては、加齢に伴う心身機能低下、社会的な役割喪失への不安が生じてきます。そのような状況のもとで、心理的には、心身機能の低下と孤独を受け入れられないことが発症に関わってくることが多く見られます。
(同)
対処としては、薬物療法がよいだろうと思っている。抗うつ薬は大うつ症状にはよく効くし、根本的原因が改善しなくても精神的に前向きになれれば生活のクオリティが向上する。
だが困ったことに、精神科の薬を毛嫌いする。鎮痛薬ですら抗うつ薬系のものを拒絶したぐらいだ。
とはいえ内科で睡眠薬や抗不安薬をもらうことがあるようだが、薬に頼ると駄目だと言われて少ししかもらえないとも言っていた。
その薬を見てみると、どういうわけか処方する薬がベンゾ系ばかり。ベンゾジアゼピンは弱い依存性があり、1ヶ月以上使い続けることは推奨されない。それ故に依存症を怖れる内科ドクターはどうしてもというときだけ即効性のあるベンゾ系睡眠薬や抗不安薬を処方しているらしい。
おそらく専門のドクターなら遅効性で依存性の低いSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬を処方するのだろう。
精神的ストレスを感じやすいので、精神科にかかることを以前から薦めているが、予約が必要で行きやすいところに精神科がなく、受診しないままになっている。何とかしたいところだ。
なお、海外ではプロザックが非常にメジャーなSSRIの抗うつ薬であり、うつ病でなくともやる気を出すサプリのように日常的に使われてしまっているという。
この薬は日本では未承認になっている。
なぜ未承認かと言えば、製薬会社が承認申請をしていないかららしい。1988年に登場した薬のためすでに特許が切れ、ジェネリックがいくつもある。そんな薬を日本向けに試験をして認可申請するより、利益率の高い新しい薬を売った方がいいということのようだ。
それ故、個人輸入で使用している人も多いらしい。
Posted at 2023/03/18 12:05:31 | |
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