10mmか12mmの充電タッカーのジャンクはないかなとヤフオク(名前を変えたらしいが)を見てたら、ジャンクのピンタッカを見つけた。
不動ジャンク。
古い製品なのに結構綺麗で外観の痛みは少ない。
この時代は単なるDCモーターで単純なので、修理は難しくないし費用も少なく済む。
頭の体操には絶好のオモチャだ。
ライバルはいたが、ケースや説明書、保護めがねまでつく中身を考えると随分安く落札できた。
昨日届いたので見てみたら、予備のドライバというピンを押し出す消耗部品もそのまま残っていた。
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正直言うと、バネを圧縮して開放するタッカーの類は、やたらにバネやらリンクやらが多くて、分解すると戻すのが大変で、いじるのはあまり好きではない。
今回は、同時代の別機種の修理動画の画像を参考にしながら分解し、組み立ててみた。
症状は、トリガーを引いてもモーターが回らない。LED照明は点灯する。モーターは回ろうとしているが、引っかかって回らない状態のようだ。
分解して一度圧縮された打ち出し用のバネを開放してからトリガーを引くと、今渡はモーターが回るが空回り。
いろいろ調べていくと、モーターのギアとプラネタリーギアのかみ合わせがゆるゆる。
そのため、空回りしたり噛み込んだりするらしい。
マイクロメータで測ってみると、プラネタリーギアのの軸は摩耗していないようだ。
3つのプラネタリーギアの頭は削れていて、側面がささくれているところもあった。
かみ合わせている相手も摩耗している可能性があるのでピニオンギアがついているモーター、プラネタリーギアアセンブリと関連するものを全て交換するところだが、今回はプラネタリーギア3つを交換して様子を見てみよう。1つ200円しない。
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ネットにある分解図を見ながら確認しているのだが、分解図にない構造と部品がある。
↑PT350D分解図
部品番号で追っているときにPT351Dの分解図がでてきたので見てみたら、その構造がある。
↑PT351D分解図
PT351Dの分解図の100番のスプリングが手元のジャンクには存在し、36や43もこちらの構造になっている。
実は、箱や取説はPT350Dとあるのだが、本体の銘板がなくなっているのだ。
つまり、この個体はPT351Dで、まちがってPT350Dのケースに入れられて業者に売られてしまったのだろうか。
追記:
PT351Dは18V機だが、今回の個体は14.4Vなので、途中から改良されたのかも知れない。
追記ここまで
改良された部分があるので、少しばかりラッキーだ。
さて、スーパービバホーム習志野店亡き今、部品をどこに頼もうか。
プロショップが少し離れたところにあるのだが、純正部品を割引で売るかどうかは問い合わせないとわからない。
以前HiKOKIの部品を頼んだ別の業者は、割引率が低かった。
別の金物店は割引なし。
前の職場の近所のプロショップはよかったなあ…。
追記:
充電タッカーやエアタッカーは、少し高価な消耗部品ドライバがすり減っていることが多く、加えて他の重要な部品が壊れていると、修理コストが高くつく。
バネを圧縮するだけなので普通のDC755モーターが使われているものが多かったが、最近の機種(マキタの40Vmax機種)はブラシレスモーターが使われている。交換となればかなりコストが高い。
また、私は職人ではないので連射速度は重要ではない。家具の製作や補修では打つ本数もたかが知れている。
いろいろ考えると、少なくともジャンクを買うならコスト的にDCモーター機種がよいように思う。ヘタに最新機種のジャンクなど買ってしまうとジャンク価格が高い上に部品代も高く、とんでもないことになりかねない。
追記:
スパーギア27の販売価格
少し離れた建材屋さん @170円+税
ネットA店 @180円+税
ネットB店 @378円+税 ←多分定価より高い
カインズ @143円+税
と言うことでカインズに発注してきた。
以前、工具担当があまりに頼りなく、カインズでは買っていなかったのだが。
なお、HiKOKIの部品ではカインズの方がわずかに高かった。
Posted at 2023/11/07 08:40:36 | |
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