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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2023年12月20日 イイね!

高校・生物基礎はスカスカ

 2012年にこんな投稿をしていた。

2012年12月16日
今年からの高校生物はとても変わった
https://minkara.carview.co.jp/userid/441462/blog/28631158/


 この年から高校で学習指導要領が大幅に改訂されて生物基礎・生物が始まった。
 それまでの「ゆとり」でスカスカ、かつ博物学の匂いが残る旧態依然の内容から、分子生物学に重きを置き、なるべく時代にUp to dateできるような現代生物学の基礎知識を詰め込んだものになったのだ。

 ところが、実際に生物基礎をやってみると中学の内容からの乖離が激しく、生徒の理解が追いつかない。
 それに続く4単位の生物では年配の教員が内容を理解できないほど刷新されたために、若い教員や他教科専門の教員に押しつけて知らん顔を決め込むようなこともよく見られた。

 また、どちらについても科学史を軽視するようになっただけでなく、歴史的な研究を取りあげないか軽くしか取りあげなくなり、研究の論理を生徒が学びにくくなった。進化的な視点から生物を考える余地もほとんど考慮されていない。結果、ひたすら憶えるしかなくなった。
 学校によっては文系は生物の考え方を続けたために、理科を苦手とする生徒達にあまりに重すぎる4単位の生物をやらせ、まったく知識も理解も伴わないまま単位を出さざるを得ない状況も見られた。

 中堅校やその下では、内容を大幅にはしょって暗記で乗り切らせる教科になってしまったようだ。

 脱ゆとりでやりすぎた出版社も見られ、読み物として能力が高く知識もある生徒が読むならよいが、とても授業では扱えないような教科書も登場してしまった(私が勤務したいくつかの私学では、教員がその教科書に関わっていたために惰性で採用し続けた学校があった以外では、採用をやめている)。

***

 その反省のためか、昨年からの新課程生物基礎では内容が大幅に削減され、考える材料もないのに学ぶべき内容もないというひどい教科になってしまった。

 難しいと感じられる内容が削減されたために考える余地がなくなり、暗記教科に戻ってしまった上に、憶える内容もほとんどなくなった。かつて「ゆとり」が強化されスカスカの教科書になったのと同じようなことが繰り返されている。

 おかげで、生物基礎はぼろぼろである。

 前の改訂の大改革でやったように分子生物学に重きを置く必要はあるが、その際、生徒の発達段階や既習内容への配慮がなさ過ぎた。生物基礎は4単位の内容を薄めればいいというような安易な学習指導要領の作り方がなされていて、生物学をむしろ遠ざけてしまった。

 難しいことをわかりやすく教えるの教育の本質であって、薄めて済ますのは恥である。

 生物基礎は4単位の生物の内容を薄めたものになっているが、4単位の生物で二度手間にもなっている。
 そんなことをするぐらいなら一般に関心が高い内容を大きく取り扱った方が、学習を深めるモチベーションを高められるだろう。

 生物基礎・4単位の生物ができたときの大改訂の方向性は当然ではあったものの、高校生物としての組み立てが安易すぎた。
 10年後の改訂では生物基礎が中学とつながらず難しすぎたから、今度は大幅に扱う分野は変えず内容を大幅に減らしてしまうというさらに安易な方向に行ってしまった。 

 もはや生物基礎で扱う内容自体を大幅に変えるべきだろう。それ以前に中学の内容を態度やプレゼンばかり重視していないで学問に即したものに戻すべきだ


 なお、私は4単位の生物はまだ扱っていないのでそちらについてのコメントは差し控える。



 

Posted at 2023/12/20 11:37:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2023年12月17日 イイね!

【修理】マキタ ピンタッカ PT350D その5

 修理がなかなか進まない。

 最初ボディがかなり綺麗だったので内部の消耗も少ないのではないかと予想していたが、とんでもなかった。ジャンクはジャンクだった。

 恐らく、落としたとか何らかの理由でボディの交換をしたのだろう。銘板がなくなっているのはそのためだと思われる。
 機構部分に目立つ損傷はないので動作不良をボディの変形や消耗の影響と考えたのかもしれない。そして換えても動作不良が解消しないので諦めたのかもしれない。
 
 チャンバーがPT350Dの分解図のものと違うので、部品を寄せ集めた可能性もある。

 内部の機構の消耗が大きいので、パーツを交換してもまだ他の部分の消耗の影響がある。
 結局主なパーツは全て交換になりそうだ。とは言えかなり安かったので、その程度の出費は大丈夫だ。

 この型の最初のモデルなので故障が多く、後のモデルでは改良されているようだ。うちのST121Dと比較すると、ST121Dはギヤの機構が大きめの金属フレームでかなりガッチリ作ってある。PT350Dは金属が小さく樹脂で支える部分が多く、内部のパーツがずれ動く余地が大きいように見える。

 と言うわけで、また来週の早く帰れる日にカインズで部品を注文してくる。

 珍しく手こずっている。さすがはモーターの力で動く電動工具ではなく、私がにがてに思っている、バネの弾性をメインにつかう奇妙な電動工具・タッカである。
 モーターでは圧縮空気に近い爆発的な力を得ることは困難なので、釘打ち系の電動工具はバネの弾性力を使うのだ。



 
Posted at 2023/12/17 21:58:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記
2023年12月17日 イイね!

レーザー距離計

 例のかずさんの動画を見ていると、レーザー距離計が登場することがある。

 大工の世界では、レーザーは活用されている。
 水平垂直を出すためのレーザー墨出し器は極めてポピュラーで便利なツールだ。
 そしてレーザー距離計は、レーザーを使って距離を測るツールだ。

 少し前にボッシュが火を付け、普及したらしい。今でもボッシュは市場占有率が高く、新製品の投入を続けているようだ。少し前までは高機能化を続け、最近は見やすいグリーンレーザーへの移行を進めている。それまでのレーザー機器は多くが赤いレーザーだったが、レーザーポインターやレーザー墨出し器で視認性の高いグリーンレーザーが使われるようになってきたことを受けてか近距離用からグリーンレーザー化を進めている。

***

 長さを測るのに、差し金を使えるときには差し金で測った方が確実ではある。

 だから、レーザー距離計は差し金レベルではなく、メジャーを当てる距離かそれ以上である場面でとても役に立ちそうに思う。

 誤差は、1.0〜1.5mmぐらいから。
 近くはボッシュの製品で5cmが限界。
 遠い方は製品により、数十mから数百mまで幅がある。

 もちろん、レーザーを強くし、受光側の光学系を強化すれば距離を伸ばせるが(アポロ計画の際月面に置かれた反射鏡によって、以降地球と月の間の距離はレーザー測定されてきた)、大きさ的にも内容的にも大工が使うツールの範囲ではなくなる。
 100mを超える測定ではさすがに三脚などを使う必要が出てくるし、サイズも大きくなる。

 大工やDIYでは数十m測ることができれば十分であろう。

 距離を測るツールではあるが、機能は拡張され、三角関数を使って高さを求めたり、面積、体積を求めたりもできる。
 三角関数を使うということは内部で角度も測定しているということであり、直接角度を計測できるもの(水平器としても使えるもの)もある。

 計測データの記録、アプリとの連動もできるものがある。
 さらには、遠距離用のもので目で視認できないレーザースポットを捉えるカメラが内蔵されているものがあり、このカメラの画像を計測時にデータと共に記録できるものもある。

***

 原理は、光を放ってから戻ってくるまでの時間を計測するものと、光を変調して位相差を使って測定するタイプがある。
 長距離の測定では前者がよく使われているものと思うが、ポケットタイプのレーザー距離計では位相差方式を使っているのではないかと思う。
 このあたりはメーカーも説明していないのでよくわからないのだが。

 測定の原理を図で見てみよう。

■光パルス式

alt

 最も単純な方式で、パルスを発生させてから反射光を受光するまでの時間から距離を算出する。


■位相差方式

altalt

 光をサイン波で変調し、発生側と反射側の位相のずれを検出して距離を算出する。
 実際には変調周波数を変化させて複数回測定し、計測距離の幅を出している。


 光速度は真空中で約30万km/秒である。

 15mなら反射すると往復で30m、時間にして0.000001秒=0.0001ミリ秒=0.1マイクロ秒である。

 もの凄く短い時間を計測するわけだが、今どきはスマホがクロック数GHzで動いている世の中なので、マイクロ秒弱程度なら充分扱えるわけだ。

***

 ちなみに、最初の光速度の測定は次の図アのように行われた。


 図アのように、歯車を回転させて光を往復させ歯車を回転させる速度を上げていくと、反射光が歯車に当たって見えなくなる。
 この見えなくなるときの歯車の回転速度から光速度が測定された。

 図イはハーフミラーを使ったパルス式の測定だ。


Posted at 2023/12/17 11:17:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | Tool | 日記
2023年12月16日 イイね!

メルカリ 謎のビットセット大量販売

 たとえばこれ。


Amazonベーシック ビットセット スクリュードライバー/ナットドライバー クロムバナジウム/S2スチール製 37ピース

ブランドAmazonベーシック(Amazon Basics)
商品寸法 (長さx幅x高さ)16.5 x 11 x 4 cm
サイズ37ピース
材質S2スチール
ドライブシステムフィリップス, 星形
https://jp.mercari.com/item/m73883238854?afid=5218350919
リンクはメルカリアンバサダーリンク(アフリエイト)になっているので注意



 メルカリにAmazon Basicのビットセット37pcsが無数に出品されている。
 安いものだと1000円未満から高いものだと4000円台まで様々。

 一体何なのだろう。

 メルカリだけでなく、各フリマサイトに大量出品されている。

 すでにAmazonでは売られていない物のようだが、どこかでおまけとか格安で売られていたのだろうか。

 試しに買ってみたけれど、ものは悪くなさそう。
 インパクトにセットするためのホルダーも付いているのでペン型インパクトドライバーとかペン型電動ドライバーで使える。
 IKEAの家具の組み立てに必要なポジドライブのビットも入っている。

 自分はペン型電動ドライバーとペン型インパクトドライバー用に2つ買ってみた。
Posted at 2023/12/16 12:19:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | Tool | 日記
2023年12月15日 イイね!

【Tool】マキタ電動カンナ1911Bのメモ

 alt
 マキタの電動カンナ1911Bは110mm幅の刃を持つAC100Vの電動カンナだ。

 かなり古くからある製品で、ヤフオク出品物でも昭和50年代の銘板が付いているものがあった。50年近い超ロングラン製品だ。
 新品は2万円台で売られているが、長い期間売られていたモデルであるため、中古も潤沢。ヤフオクでは2000円台から落札されている。

 海外でもよく使われているのだろう。Aliexpressでも中国製の替え刃が売られているだけでなく、マキタが作っていないスパイラル刃のドラムが売られていた。

alt

 現在でも製造販売されている製品だが、現在は充電式モデルがあり、AC式がモデルチェンジする可能性は当分なさそうだ。

 長い販売期間の間にマイナーチェンジは何度かなされているらしい。

 大きなところでは従来研磨刃が使われていたが、替刃式仕様(1911BSP)が追加されている。この時にドラムとボディの仕様が変更されている。
 この変更後のモデルは、数点のパーツ交換で研磨刃式を替刃式仕様に変更することが可能だそうだ。それ以前のモデルでは交換部品が多くなりすぎ、新規購入した方が安く付くとか。

 その境になるのが1993年で、銘板もこの時から新ロゴに変わっている様だ。

altS53.1(1978)
altS55.3(1980)
altS55.4(1980)
altS56.9(1981)
alt1984.11
alt1986.9
alt1993.9 ←1911BSP(替刃式モデル)投入
alt2000.5
alt2005.7



 ヤフオク出品物の銘板を並べてみたが、途中でモーターの強化もされていることがわかる。

 なお、研磨刃のものは研磨時に使用する付属品があるので、中古購入時に付属していなかったら別途マキタから買うことになる。
 研磨が面倒であれば替刃式を探すとよい。


alt

 なお、DIYモデルのM192は替刃式1050Wモーター、見た目はそっくりでドラムも共通。価格も同じで色以外の違いはないのかもしれない。
 恐らく違いは販売ルートだけなのだろう。









Posted at 2023/12/15 08:45:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | Tool | 日記

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「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
何シテル?   06/15 10:04
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