オリンパス CH-2には上位機種のBH-2の鏡筒を付けることができる。
BH-2はBHの鏡筒と互換性があるそうなので、BH,BH-2と互換性があることになる。
で、ヤフオクでいかにもジャンクなBH-2 UMA(正確にはこれは落射照明用のイルミネーターの型番)という金属顕微鏡がでていた。
三眼鏡筒にCマウント+αがついているのでほしいが、金属顕微鏡の落射照明ユニットが何か似ぶつけたか何かでもぎ取られている状態。金属を扱う工場にあったもののようで、扱いがよかったようには見えない。
これはカンペキにジャンクであることを覚悟してライバルと争っていた。
結果落札できたが、思いの外高くついてしまった。
BH(BH-2)とはいえ一般の顕微鏡とはかなり構成が違う。ステージも形状が違うし、下から当てる照明もない。鏡筒の下にある落射照明ユニットがないと見えないのだ。
各部を清掃してみたが、三眼鏡筒の光路選択部(接眼レンズ、カメラ+レンズ、カメラの3切り換え)が動かない。そもそも、選択するための棒(ノブ)が動かない。
分解していると、何かをぶつけた衝撃でノブがおれただけでなく、内部にも大きな力がかかったようで、スライド部がおかしくなっていた。
内部には節度を出すボールが転がっていた。これは分解時に落ちたものか衝撃によるものか。おそらく後者。
もっと分解し、スライド機構を分解してボールをはめ戻すことで、ちゃんと機能するようになった。
折れたノブは、はまっているネジを取り除くことが困難なため、棒にダイスでねじを切り、ナットをはめてねじを取り付けて仮修復した。そのうち、もっと見た目をよくする。
内部はスライド部がずれたせいでプリズムにも破損が生じていた。幸い、観察には支障がない。
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金属顕微鏡は落射の光路確保のためにか、対物レンズも太くなっている。普通のレンズより取り付け部の径が太くて互換性がない。
また用途のためか接眼レンズも広視野のものがついている。右のレンズには見たことがないタイプのミクロメーターがはめ込まれていた。これは邪魔なので外したい。
落射照明がないと使い物にならないが、LEDライトを壊れた部分に充てて見てみるると、ちゃんと見える。ただ、レンズを切り替えたときにひどくピントがずれるのはおかしい。普通はそういう設計はしない。
また、x40一本だけレンズが他と違う。おそらく壊したか何かで買い替えたのだろう。
x100は油浸レンズではないのが生物顕微鏡と違う。
接眼レンズは汚れていたがカビなどはなく、観察には支障がないようだ。
本体はいずれ落射照明を工夫することにして。
取りあえず実家に持っていってCH-2に鏡筒を付けて機能チェックだ。
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CH-2の方は、照度ダイヤルの軸が折れていたが、これを修復し、機能するようにした。
鏡筒を付けてみると、きちんと取り付けられた。本当に互換性があった。
肉眼で観察すると、大きな問題はなさそうに思える。
Cマウントに取り付けられているのはOLYMPUS CAMEDIAシリーズ用のアダプター。
ハードオフなどでジャンクでよく転がっているコンパクトデジタルカメラだそうで、見かけたら買ってみようかな。
このマウントにキャノンeosのFEマウントとソニーEマウントのアダプターを付けて写真を撮れるようにする。
ソニーNEXで試してみると、実体顕微鏡に付けているときと同じくケラレてしまう。
センサーとの位置関係がよくないようで、CAMEDIA用のアダプターの筒部分を外してCマウントとカメラの間に入れてみるとケラレが少なくなり像が写る。
Cマウントの部分に長い筒を入れてやるとよいようだ。
追記:
BH-2 UMAという落射照明ユニットは、今付いているものだけでもこれを使うと
無限遠補正光学系で顕微鏡を使えるようになるそうだ。
もっとも、そのためにはレンズも無限遠用に交換する必要があり、金属顕微鏡のレボルバーごと移植する必要がある。
追記:
金属顕微鏡は、ステージに横方向の衝撃が加わってレールにゆがみが生じていたり、×20の対物レンズがゆがみ?で使えなくなっていたりした。
顕微鏡を倒す、何かをぶつけるなどのことがあった様子。
金属を扱う工場で使っていたようで、×20,×40ぐらいを中心に使っていた様子。
×40は一つグレードが落ちるものに買い替えられていた。おそらく壊したのだろう。
取りあえず、修復が効いている部分が多い。
使えない、失われているのは
・×20対物レンズ(歪んでいるらしくまともに結像しない。めっちゃ高い)
・BH-2 UMA 落射投光器の後部分
ステージは変形を修正し調整した。
三眼鏡筒は何とか使えそう。
落射専用で使うか、BH-2の本体を安く買って普通の顕微鏡としても使えるようにするか。Dplanのレンズがついたものがあったらほしい。
Posted at 2025/02/05 19:56:28 | |
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