今日は福岡店のピットから200系のクラウンのハイブリットの作業のご紹介です。
トヨタ純正のマルチビジョン付のオーディオのお車ですが、フロント2wayスピーカーにサブウーハーやセンタースピーカーなどの豪華装備のお車なので、通常はそのままオーディオを聴かれている方が多い車種です。
今回は音に不満があって入庫する事になったのですが、純正すぴーかーを利用してJBLツイーターにピュアコンプラスのベーシックパッケージと、ドア防振の施工を行う事になりました。
ベーシックパッケージだけだとドアは分解しないのですが、防振作業もあるのでドアをばらしてドアスピーカーを一度外しました。
通常のトヨタ純正の16センチスピーカーよりは大きなマグネットのスピーカーに、ターミナルの横には高音域をカットするコイルが付いています。
ベーシックだけの場合はこのコイルが通った状態で音決めしていますが、防振がプラスになった時にはここはダイレクト化して、音のコントロールは全てピュアコン側で行います。
それとクラウンぐらいの高級車になるとドア防振は必要ないんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、実はドアを開けるとこんな感じで、かなり手を入れる部分があります。
今回は通常の外板裏のベーシック防振に加えて内側の鉄板の処理と内貼り裏の
処理の3面のフル防振を行っています。
どのぐらい改善されたかというと、エンジン音やロードノイズをマイクで拾ってスピーカーから逆位相の音を出すキャンセラーの機能が、スピーカーの音圧が上がって
逆位相の音がはっきりと聞こえるぐらいになりました。
本来はドアの外に漏れたり、ドアの密閉度が低くて音圧が上がらなかったのがアップした事によって今まで聞こえなかった音が聞こえる様になったのです。
そこでノイズキャンセル自体を止めてみたら・・
今まで音楽以外に逆相のノイズ音を再生していたスピーカーが音楽だけ再生する様になったら全く違う音のクオリティーになりました。
ドアにコストの高い防振材を入れるよりはオーディオのアンプに逆位相の音を入れた方が安上がりだからで、お客様と同行した走行テストではノイズキャンセルを切って防振が入った方が静かになったと言っておられました。
ドア防振とノイズキャンセルカットで2段階で音質アップしたのですが、音の細かい表現の部分はこのJBL製の通称P560型ツイーターとピュアコンで再生します。
ダッシュ内にはスコーカータイプの純正ツイーターが入っていますが、ここを併用して3WAYにするか鳴らさずに2WAYにするかは両方試してからいい方を選択しています。
今まで入庫した200系クラウンはガソリン車のノイズキャンセリングが無い車両だったので、今回は一からピュアコンの数値を選び出しました。
ユニットやコイルをあれこれ交換して、音が最も生の状態に近いポイントを探ります。
センタースピーカーのレベルとレンジもコントロールしていたらトーンコントロールは全く動かさない所で最もいい音になりました。
音調整には自分の調整用CDの他にお客様の車のハードディスクに入っている音源も使っています。
ハードディスクには自分が直接会って生の声で聞いた事のあるアーティストさんの楽曲もありました。
ELTの持田香織さんには一度お会いした事があって、米米クラブの石井竜也さんには2回お会いして、CHAGE&ASKAのCHAGEさんには3回お会いしていてと色々思い出していたらDEENの池森さんの声が・・
もう何回お会いしたか分かりません。
納車の直前にお客様が来店されてアンジェラ・アキさんのCDをかけられたので、
車内には合計5人の生の声を聞いたアーティストさんの楽曲がありました。
カーオーディオ屋でこんなに歌っている本人に会っているのは自分ぐらいです。
その甲斐あってお客様には音の仕上がりには大変満足して頂きました。
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Posted at
2013/06/02 16:30:13