今日ご紹介する1台は現在の福岡店の作業からスズキのスイフトです。
県外からお越し頂いたお客様で、ナカミチ製品のファンでカセットチューナーでCDチェンジャーの音を聴いておられます。
元々オートバックスモデルをお使いでしたが、新品のチューナーデッキが見つかったので交換しました。
ただCDチェンジャーはオートバックスモデルだったので接続に問題がありましたが、そこは自分が配線を変換して専門店モデルと接続可能にしました。
更に新品のナカミチのスピーカーが見つかったそうで、そのスピーカーをドア防振を行ってインナー取付けでスイフトに取付けました。
外見は純正のままですが、外板裏のベーシック防振と内側の鉄板のサービスホールの処理と、プラスティックの内貼り裏のセメントコーティングの3面防振を行っています。
ツイーターはSP-S5200の付属スタンドを使って取付けましたが、運良くダッシュが斜め手前に下がっていたので丁度いい角度で取付け出来ました。

ツイーターの手前まで結構太いコードで引っ張っています。
ラゲッジルームには新たにPHDのアンプを取付けましたから、スピーカーの駆動力もアップしました。

そして音が鳴ったらグローブボックス下のピュアコンのパーツを交換しながら音を追い込みます。
このピュアコンの部分は本来はこの付属のパッシブネットワークが付く部分ですが、
アクリルで中のパーツが見える中で白い抵抗が3個並んでいる部分でツイーターのレベル調整をしているだけで、ミッドやツイーターの周波数レンジの幅は調整できません。
この部品の部分を自由に変えられるのがピュアコンですが、パーツの大きさ自体も
付属品よりも大きくて音質のいい物を使用しています。
この中のツイーターのレンジを決定する黄色い部品ですが、3・3と書いてありますが、この3・3になったのはサウンドピュアディオ(旧オーディオボックス時代)のデモカーを技術の小林さんが聴かれたのが始まりです。
このSP-S5200の前のモデルのSPーS522は発売当時6・8のワイドレンジのネットワークが付属していて、広いレンジに強い抵抗を入れて無理やりレベルを下げている状態でした。
ナカミチに限らずどこのメーカーもワイドレンジにして後から大きい抵抗で無理やり下げるやり方でしたが、ナカミチのイベントでレンジを狭くして逆に抵抗を少なくして音の透明感を出したデモカーを聴かれた小林さんが、「うちのアメリカの技術者は何をしているんだ!」と言われて、その後にコンデンサは3・3マイクロに変更されていました。
残念ながらその時にはすでにナカミチのスピーカーは不人気になっていたので、その次のモデルのSPーS5200を発売した後に日本のマーケットからは撤退しましたが、ツイーターの周波数レンジを半分にした方が何故か音の透明感が増すという不思議な現象を証明した出来事でした。
ただ本当はツイーターの周波数レンジを狭くしたらその分ミッドのハイエンドの周波数を伸ばさないといけないのですが、そこで問題になるのがドアの取付けの条件でミッドのハイエンドの聴こえ方がかなり変わって来るのです。
そこでいつもコイル等をとっかえひっかえしながら音を調整して追い込んでいるのです。
この調整方法を音を知ってしまえば固定コイルの音にはもう戻れません!
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Posted at
2013/09/16 15:49:42