今日ご紹介する1台は本日の福岡店の完成車両からポルシェのマカンです。
カイエンをやや小ぶりにした車で、輸入車の中では今自分が一番興味のある車です。
純正システムはフロントにウーファーとスコーカーとツイーターの3WAY構成のBOSEシステムで、車両に専用のアンプが付いています。
ウーファーはマグネットが表に付いているタイプで、小さい割には強力なマグネットで、サイズはマツダ車用のBOSE用の物よりは大きいです。
スコーカーはBMWで使っているサイズの3点止めの物で、真ん中のコーンがへこんでいます。
ダッシュの上にはツイーターが付いていて、ガラスの直ぐ前なので反射で高音を聴く様になります。
ポルシェは異形パネルではなく2DINサイズの普通のクラリオン製のナビが付いていてシステムアップが楽なのですが、今回のマカンはかなり苦労しました。
その原因は純正の状態で『ブーン』というノイズが出ていて、お客様がポルシェディーラーに何度預けても直らないと言われていたからです。
最初は音質アップの作業と同時にノイズが止まればというお話でしたが、ノイズが止まった状態でないと音質アップすればブーンが更にハッキリと聞こえてしまいますし、純正アンプに問題があればこちらでは対策出来ません。
最初はBOSEのアンプからノイズが出ているのかと思いましたが、ポルシェディーラーで交換しても変わらないという事で、車両アンプを使わなくてクラリオンのナビの内蔵アンプを使うか、後付けのナビに変えてからシステムアップをするかの判断をする事になりました。
今回の作業にお客様がピュアディオに預けて頂く様になったきっかけはインターネットでピュアディオの事を知られたのと、ポルシェディーラーの方がうちがパナメーラのBOSE車を持っていた事を知っておられて、「あそこだった出来るのでは。」という事で来店されました。
ただ実際に手を付けたら車両アンプの問題ではなく、ナビ周りでノイズが乗っていて、原因が分からずにナビの交換を行ってもどこかのユニットから強力な電磁波出ている場合だと後付けでもノイズが乗るのでは?と疑ってノイズの根源を探し当てました。
結局ナビはクラリオンの2DINからカロッツェリアの1DIN+1DINの物に交換して、まずはこの状態でノイズが出ないか確認してからスピーカー周りの作業にかかりました。
ダッシュのツイーター位置は使わずにスタンドを使って角度を付けてピュアディオブランドのATX-25を装着して・・
ドアにはJBLの16・5センチのミッドバスのP660を取り付けて2WAYのシンプルな構成にしました。
ポルシェですから国産車よりは剛性が高いのですが、念のためにドア防振の作業も行っています。
サービスホールのプラスチックの蓋を外して防振メタルを貼って響きを抑えます。
既にドアの外板裏には2種類の防振マットが貼ってあって、その場所の響きで使う材質が変えてあり、「考え方がピュアディオの防振と似ているな。」と思いました。
ただし中低音はブロックされていても防振メタルほど高音域はブロックされていなかったので、ピュアディオの防振メタルを加えて3WAYの全帯域を防振している状態にしました。
全ての組み立てが終ったらグローブボックス下のピュアコンのパーツをあれこれはめ替えてツイーターとミッドバスのバランスを取ります。
マカンは最初の1台だったためにかなりの時間をかけてパーツの交換を行い、やっと納得の出来るつながりになりました。
最後にサイバーナビのイコライザー調整を行って出庫の準備です。
基本的にパナメーラと共通部分が多かったのですが、着座位置とスピーカー位置の関係が全く違うのでその部分は一から探り出しでした。
最近の輸入車は異形パネルでナビオーディオの交換が出来ない車がほとんどですが、マカンは2DINサイズが取り付け出来る貴重な1台です。
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Posted at
2015/06/20 11:08:09