今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業からマツダのCX-3です。
全車マツダコネクトの専用ナビオーディオ付の車で、純正システムへベーシックパッケージの取り付けとベーシック防振の施工を行いました。
スピーカーは標準仕様で、ドアからはフルレンジで高音域まで再生していてるのをピュアコンを通して中低音のみの再生にして音のこもり感を無くして、更に音に重みを出します。
純正ツイーターはダッシュの先端に上を向いて付いていて、一度ガラスの反射で音を聴く様になるので、スタンドで角度を付けたATX-25で反射の無いスムーズな高音にチェンジします。
通常の取り付けだと純正ツイーターのカプラーを抜いて鳴らなくするだけですが、CX-3の場合は純正のマグネットの磁気が強いのと、ATX-25の推奨位置との距離が近いために裏のツイーターユニットを外して僅かな音質の劣化も防いでいます。
純正ドアスピーカーとダッシュのツイーターの音域分けとインピーダンスのコントロールはグローブボックス下のピュアコンで行います。
CX-3の標準仕様に合わせて最も生の音に近い状態になるような値が探り出してあるので、決まった値を装着したらそこがピークポイントです。
そしてベーシック防振の作業ではドアスピーカー裏に防振メタルと防振マットを組み合わせて4枚貼り鉄板の響きを抑え、インナーパネルのプラスチックにメタルを2枚貼ってプラスチックの鳴きを抑えてドアを組み付けました。
組み付けた後にドアポケットの内側にメタルを2枚貼ってプラスチックの鳴りを抑えて、合計方ドア8枚のメタルとマットを貼ってベーシック防振は完了です。
この貼り方はゴルフⅦと同じ貼り方で、CX-3と現行デミオはドアの作りがほぼ同じなので、この2車種は欧州車的なドアの構造をしている事になります。
組み立て作業が終ったらエージング用の音源を鳴らして新品のツイーターを慣らして行き、その後に調整用の自分が生音で聴いた事のある音源で音調整を行います。
お客様の音源が入っている場合はその音源も聴いて、標準の設定から1クリック動かす事もあります。
USBの音源をメインに聴かれる様だったので、手順書の推奨はバスマイナス1だったのをセンターにして少し勢いを付けようかと思ったのですが・・
USBの中身が自分が3回会った事がある某女性ボーカリストさんの楽曲が沢山入っていて、低音が出気味だと低音を何倍かにした倍音成分がボーカル音域にかぶり、迫力はあるものの本人のい声のイメージとは少しズレて来るので、そこでバス-1のボーカルイメージを正確に再生するセッティングで出庫しました。
自分はセッティングが終ると直ぐに他の店舗に移動してお客様と直接お話しする事は少ないのですが、CX-3のお客様は納車時にお会いする事が出来て、そのホリプロ所属の某女性ボーカリストの大ファンで、平日に仕事を休んで武道館に行かれたという事を話されていました。
自分は3回会っていながら店頭に飾ってある写真は2枚で、その写真の髪形を見てどの頃の写真かをピタリと当てられたぐらいのファンでした。
その人の声を実際に聴いて自分の車の中で正確に再生したいという気持ちから3回も会えるチャンスを作ったのですが、そんなほぼ趣味みたいな事がお客様の役に立って本当に良かったと思った仕事でした。
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Posted at
2015/11/22 10:32:35